大名屋敷跡探訪の5回目は、いまも江戸城址に遺る、田安徳川家の屋敷門のお話である。九段下駅から左手にお濠を囲む豊かな緑を眺めて5分ほど歩くと、皇居外苑の北の丸地区(北の丸公園)の入口に田安門が重厚に聳え立っている。 &nb […]
風のタイムトリップ
風のタイムトリップ《第86回》
風のタイムトリップ《第85回》
大名の江戸屋敷跡探訪【番外編】
古河家三代目当主、虎之助により造られた 旧古河庭園を訪れて
東京メトロ南北線の西ヶ原駅から歩いて10分ほどの所に旧古河庭園がある。この敷地はもともと紀州藩出身の明治維新の元勲、陸奥宗光が明治20年代に邸宅としていたものだが、宗光の次男の潤吉が古河家に養子に入り二代目当主となったこ […]
風のタイムトリップ《第84回》
大名の江戸屋敷跡探訪(4)
前田家の江戸上屋敷の御守殿門として遺された東京大学の「赤門」
東京メトロ丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線「本郷三丁目」駅から5分ほど歩いたところに、東京大学の通称「赤門」がある。この門は正式には「旧加賀屋敷御守殿門」と言い、昭和6年に国宝に指定され、現在は国の重要文化財と […]
風のタイムトリップ《第83回》
大名の江戸屋敷跡探訪(3)
江戸大名の頂点に立つ 徳川将軍家のお屋敷
大名屋敷跡探訪の3回目は、徳川将軍家の屋敷―つまり江戸城のお話である。 江戸城は、扇谷上杉氏の上杉持朝の家臣、太田道灌が1457(長禄元)年に築いた平山城である。それ以前は、鎌倉幕府の御家人の江戸氏がこの周 […]
風のタイムトリップ《第82回》
大名の江戸屋敷跡探訪(2)
よみうりランド丘の湯に移築された 秋月藩黒田家の薬医門
よみうりランド丘の湯の敷地内にある秋月藩黒田家の薬医門 以前から「よみうりランド丘の湯」の駐車場出口に立派な黒門があるのに気づいていたが、当コラムの「大名の江戸屋敷跡探訪」の取材地を探していると、この門が筑 […]
風のタイムトリップ《第81回》
大名の江戸屋敷跡探訪(1)
高遠藩内藤家の下屋敷だった 新宿御苑
新宿御苑 大木戸門脇に植えられた高遠桜の案内札 江戸時代、旗本・御家人や大名には、幕府から屋敷用地が与えられ、江戸屋敷と呼ばれた。よく聞く「藩邸」の呼び名は後世に造られた歴史用語で、この時代は屋敷を使う武家 […]
風のタイムトリップ《第80回》
吉野宿 ― 芭蕉も旅した甲州道中
吉野宿ふじや 中央本線・藤野駅から、歩いて25分くらいのところに「甲州道中」10番目の宿場である旧吉野宿がある。甲州道中は日本橋から甲府を経て、信濃の下諏訪宿に至るまでの53里の道のりに、38の宿場が置かれ […]
風のタイムトリップ《第79回》
ウォーキングコースとしてもお勧めの「武州稲毛七福神」巡り
観音寺に祀られた恵比寿天 古来、人々が氏神様として祀ってきたのは、農村の護国豊穣を願う対象であった。ところが室町時代の終わり頃になると、自ら財力を築いた商人たちが、個人の願いを叶える「福の神」をお祀りするよ […]
風のタイムトリップ《第78回》
江戸城陥落の逃げ道!? 甲州道中(2)
天皇巡行の聖蹟が残る、甲州道中の宿場 与瀬宿
旧与瀬宿に立つ明治天皇小休所址の碑 相模湖駅から国道20号線を10分ほど、西に歩くと旧与瀬宿に入る。天保年間の記録によると、与瀬宿は東西約750mほどの規模で、本陣が1軒と6軒の旅籠があり、宿内には88軒の […]
風のタイムトリップ《第77回》
江戸城陥落の逃げ道!? 甲州道中(1)
神奈川県に残された 唯一の本陣 小原宿
重厚な門構えの小原宿本陣の建物。県の重要文化財に指定されている。 甲州道中は江戸幕府によって整備された五街道の一つで、日本橋から甲府を経て、信濃の下諏訪宿まで約220キロ(53里)の道のりに、38の宿場が置 […]