東海道平塚宿は神奈川県内の東海道9宿のうち、8番目の規模の宿場である。隣の大磯宿からの距離は27町(約3キロ)と短く(東海道の宿間の平均距離は9.3キロ)、東海道の中では御油宿~赤坂宿間(16町)、石薬師 […]
風のタイムトリップ
風のタイムトリップ《第106回》
風のタイムトリップ《第105回》
神奈川県の東海道シリーズ(4)
大磯宿南組問屋場跡と明治の教育者・新島襄の終焉の地碑
前号でご紹介した大磯宿、小嶋家本陣跡から国道1号線を南へ少し歩いた「照ヶ崎海岸入口」の信号近くに「大磯宿南組問屋場跡」がある。問屋場とは江戸時代の街道の宿場で、人馬の継立や周辺の助郷村落から人足や馬を動員す […]
風のタイムトリップ《第104回》
神奈川県の東海道シリーズ(3)
大磯宿本陣を務めた小嶋家と諸大名に献上された「さざれ石」
東海道をはじめとする街道の宿場で、参勤交代の大名や幕府の公用の役人・勅使・公家・宮門跡などが使用する旅館を「本陣」と言い、その土地の名主などの家が提供されていた。 享和3(1803)年頃の史料によれば、大 […]
風のタイムトリップ《第103回》
神奈川県の東海道シリーズ(2)
歌川広重の大磯宿に描かれた「虎ヶ雨」
前回に続き、旧東海道大磯宿のお話である。旧道の松並木には、大磯宿の説明とともに歌川広重作「東海道五拾三次 大磯宿」の絵が掲げられているが、雨がそぼ降る大磯宿を往く旅人たちの絵には「虎ヶ雨」と書かれている。「 […]
風のタイムトリップ《第102回》
神奈川県の東海道シリーズ(1) 旧東海道大磯宿に残る松並木を歩く
今月から何回かにわたり、神奈川県内の旧東海道のお話をしたい。麻生区を通る鎌倉古道や津久井道、近隣の中原街道や大山街道、甲州街道などについては何度か断片的に紹介してきたが、土地の歴史というのは周囲の道の発達と […]
風のタイムトリップ《第101回》
小沢城址の城山に佇む 第二次世界大戦の探照灯基地跡
京王線・京王よみうりランド駅から「よみうりV通り」の坂を登り、ジャイアンツの室内練習場の手前の小道を入ると、鎌倉幕府の御家人・稲毛氏が築城した小沢城址や江戸時代の富士山信仰のシンボルである「富士塚」などが残 […]
風のタイムトリップ《第100回》
五力田と稲城市平尾との境目の丘上に ひっそりと佇む
長信坊の入定塚
小田急多摩線・五月台駅北口から北西に坂を上ること10分あまり。麻生区五力田と稲城市平尾との境目の丘陵の上に「入定塚(にゅうじょうづか)」と呼ばれる塚がある。入定とは聖者が死去することや禅定に入ることを言い、 […]
風のタイムトリップ《第99回》
麻生区王禅寺を発祥とする 調布市佐須町の民家に残る 禅寺丸柿の古木
京王線・調布駅からJR線・三鷹駅方面のバスに乗り、「佐須」バス停から数分歩いた民家の庭に、柿の巨木がある。これは「禅寺丸(ぜんじまる)」という甘柿の古木で、推定樹齢は約380年と考えられている。   […]
風のタイムトリップ《第98回》
「庚申待ち」の夜に思いを馳せる 日吉谷戸の石仏群
麻生区王禅寺のバス停「延命地蔵尊」近くの空き地に、数体の石仏が集められた「村境の石仏群」がある。その案内板には「これらは日吉谷戸から集められたさまざまな石仏で、村人たちはこれらを民間信仰のシンボルとした行事 […]
風のタイムトリップ《第97回》
晩夏の穴澤天神社に鳴り渡るお囃子と 3匹の獅子たちの舞
ある晩夏の夕刻、三沢川にかかる天神橋を渡ると、どこからともなくピーヒャラヒャラヒャラというお囃子が聞こえてきた。笛の音に誘われて天神社の石段下の鳥居まで歩き、鬱蒼とした木々の間を見上げると、神官や氏子に導か […]