3匹のやんちゃな子ザルと暮らしているヒルダさん。子ザルたちに「いいこと、おとなしくしているのよ」と言い聞かせて出かけるのですが…。お留守番の子ザルたちのいたずらがなんと痛快なこと!ページをめくるたび子どもたちは「うわっ」「ウヘーッ」「ワハハ!」と楽しみます。ヒルダさんは「どういうつもり?もう我慢できないわ」と嘆きますが、子ザルたちはおとなしくなんてしていられない、いつも面白いことを見つけてしまうのです。どこかの誰かさんみたいにね。
ころがそんなある日、夜遅く帰ると、どこもかしこもきれいでぴかぴか、子ザルたちの姿はどこにも見えません。子ザルたちはどうしたのか、ヒルダさんと一緒にみんなドキドキ、そして…。
先日、ある3人の子どものお母さんがやんちゃな男の子の相手でへとへとになっていたので、この本を紹介しました。返却の時に「面白かった、なんだかお薬を処方してもらったみたい、元気になりました!」と、とっても楽しそうな顔で話してくれました。子育て中はため息が出てしまうこともあります。でもそんなときは、子どもも大人も満たされる、こんな絵本がビタミン剤になります。きっとまた子どもと一緒の時間を楽しむ余裕が生まれることでしょう。
『ヒルダさんと 3びきのこざる』
文:クェンティン・ブレイク
絵:エマ・チチェスター・クラーク
訳:むらおか みえ
出版社:徳間書店
ISBN:9784198644086
コラム筆者:米倉 由布子(よねくら ゆうこ)
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