
ハラスメントはなぜ問題なのでしょうか。
まず、ハラスメントを受けた人への影響が非常に大きいことが挙げられます。ハラスメントを受けると、その人の人格や尊厳、名誉などが傷つけられることになります。これは人権侵害にほかなりません。ハラスメントを受けた人は仕事への意欲や自信を失って心の健康を害し、その結果、休職や退職に至ることもあります。
また、会社組織に対する影響が非常に大きいことも見逃せません。ハラスメントが発生すると、働く人の立場から見れば、職場の雰囲気が悪くなって自由な意見が言えなくなり、当事者はもちろん、周りの人たちも働く意欲が湧かなくなったり、能力を十分に発揮することができなくなったりします。また、大切な職場の仲間が休職や退職に追い込まれる場合もあります。
経営者の立場から見ても、職場全体の勤労意欲が低下し、風紀が乱れることにより、生産性の低下や業績の悪化を招くおそれがあります。また、ハラスメントを受けた人が退職すれば貴重な人材が流出することになり、事案が公になれば会社のイメージの低下にもつながります。さらには、会社自体が責任を問われたり、行政から指導を受けたりすることもあります。
このように、ハラスメントを受けた人はもちろん、会社組織にも深刻な影響を及ぼすため、ハラスメントは問題だと考えられます。
筆者:福田 隆行(ふくだ たかゆき)
弁護士
第二東京弁護士会
堀法律事務所
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