「ブエン・カミーノ!」 世界中の巡礼者たちと歩いた聖地への路
本書は、スペインの聖地「サンティアゴ」を目指して、40日間約800㎞の巡礼路(カミーノ)を歩いた筆者・戸谷美津子さん(麻生区在住)の旅の物語です。
カミーノで出会う世界中の巡礼者(ペレグリノ)たちと交わす「ブエン・カミーノ!(良い旅を!)」の言葉を胸に、どこまでも続く緑色の小麦畑、目に鮮やかな黄色の菜の花畑、山の斜面を覆う薄紫色のヒースの花など、スペイン早春の美しい景色に癒されながら歩きます。1日20㎞ほど歩き、宿泊施設(アルベルゲ)では世界中のペレグリノたちと寝食をともにして語り合います。自分はなぜカミーノを歩くのか…。「巡礼路で一番大切なのは、世界中から来た人たちと話をすること」(本文より)。ペレグリノたちの心の声を聞くことができるのは、巡礼の旅の醍醐味です。ペレグリノたちとの偶然の出会い、別れ、再会。歩く、食べる、寝る、そしてまた歩く。この繰り返しの中で、ある人は自分と向き合い、ある人は生きる希望を見出していくのだそうです。
本書を読み進めると、ペレグリノたちと一緒にカミーノを歩いているような気持ちになります。巻末には旅の情報(食事や宿泊費用、持ち物)も書かれていて、いつでも出発できそうです。世界中の人々を惹きつけてやまない聖地「サンティアゴ」へのカミーノ。今すぐにでも歩きたい! 旅の期待に心弾む一冊です。
[INFORMATION]
KanKanTrip17『聖地サンディエゴへ、星の巡礼路を歩く』
著者:戸谷美津子
出版社:書肆侃侃房(しょしかんかんぼう、http://www.kankanbou.com/kankan/)
発行日:2017年6月11日
仕様:A5、並製、192ページ、オールカラー
定価:1,600円(税別)
販売:書店、Amazon(http://www.amazon.co.jp/)他
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