このまちで輝く人のMy Story

立体切り紙アーティスト 大薗 一樹 さん

 
 
1枚の色画用紙を手際よくハサミで切り、スルスルと折って立体の虫や動物を作り上げる大薗一樹さん。躍動感あふれる作品は幅広い世代を魅了し、麻生区内外にて作品展やワークショップを行っています。2025年には神奈川県主催の障がい者アート展「かながわともいきアート展」で作品が「ともいき賞」を受賞。今年2月には川崎市アートセンターにて初の個展「大薗一樹作品展」を開催して好評を博し、5月には新百合丘オーパにて巡回展も行われました。
「いつか災害や戦争で苦しんでいる人たちにも作品を見てもらい、元気になってもらえるように願いを込めて作っています」と大薗さんは言います。

幼少期から病気と向き合ってきた大薗さん。1歳7カ月の時に小児がんの一種の血液疾患を発症。小学1年生の頃には脳下垂体の機能障害の治療のため、病院のクリーンルームで過ごしました。中学3年生からは腫瘍の影響で車いすを使用し、現在は服薬による治療を続けながら生活を送っています。

立体切り紙との出会いは高校1年生の夏休み。祖父の田舎にある美術館で造形作家が1枚の紙からスズムシを作るところを見て、「自分にもできるかも」と思い、家で試してみると、本当に作ることができたそうです。その後は独学で作品を作り続け、レパートリーは100種類以上に上ります。立体の設計図はリラックスしているときに思い浮かび、下書きなしで頭の中のイメージ通りに手を動かして形にします。
「設計図を考えている時間も楽しい。平らなものが立体になると感動します」

普段は施設で生活しながら複数の障害福祉サービス事業所に通い、創作活動を行っています。絵を描くことも好きで油絵に挑戦しているほか、麻生支援学校で学んだバイオリンにも夢中。アンサンブル麻生OBOG会のメンバーでもあります。
「もっと切り紙を作って、いろいろな楽器を演奏して、たくさんの人と出会いたい。世界へ活動を広げていきたい」と大薗さん。周囲の人のサポートや応援に感謝しながら、持ち前の明るさで夢に向かって突き進んでいきます。

子どもから大人まで楽しめる大薗さんのワークショップはいつもにぎやか(3月21日 川崎市アートセンターにて)
 
「かながわともいきアート展」で「ともいき賞」を受賞した作品「切り絵の昆虫建築」。木枠は大薗さんが通う事業所の一つ「ピカソ・カレッジ新百合」の利用者やスタッフの皆さんが廃材から作りました
 
作品展では虫や動物の形に切り抜いた後の紙を「抜け殻アート」として展示。ワークショップでは抜け殻も持ち帰ることができ、型紙として使って自宅でも作れると好評です
 
王禅寺こども文化センターの子どもたちと一緒に王禅寺フリーマーケットに出店して、切り紙アートを実演しました(4月26日 新百合ヶ丘駅南口にて)
 
就労支援事業所「があでん・ららら」で開催されたハーブまつりにてバイオリン演奏を披露。デュオを組むギター担当の髙森遼一さんとの息の合った演奏で会場を盛り上げ、来場者を楽しませてくれました(5月16日撮影)
 
 
《大薗一樹さん 立体切り紙ワークショップ 近日開催予定》
●2026年6月20日(土)13:30~15:30「麻生市民館 ひとのわプロジェクト」
(小田急線・新百合ヶ丘駅北口徒歩4分、市民館2F 図書館前 ひとのわスペース)
●2026年6月27日(土)10:00~12:00「麻生台団地自治会フリーマーケット」
(小田急線・柿生駅よりバス「亀井」下車徒歩5分、麻生台団地 集会所前)
 
 
[INFORMATION]
ART FOR ALL KAWASAKI アーティストページ
https://kawasaki-city.art/artist/2563/
Instagram
@kazuki_kirigami

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