暮らしのコラム 住まい
 
平穏な1年になるよう心静かに新年を迎えたのではないでしょうか。元旦午後4時過ぎに能登半島でマグニチュード7.6の地震が発生、阪神・淡路大震災、熊本地震の7.3を上回る大きな規模だったようです。震源地近くでは7.2程度の震度が13秒間連続し、1回目のエネルギーに比べて2回目は約2倍に増大したと推計されています。半島に沿って150kmにわたり断層がずれ動き、4mを超える津波と地盤隆起で港が使用不能になっています。新潟では地震による液状化の被害が出ています。液状化は、建物が沈下する場合と敷地(地盤)の沈下があり、1964年の新潟地震で液状化が発生した地域で今回も大被害が発生しています。地盤改良をしても同じ被害が起こると考えた方がよさそうです。ハザードマップに液状化地域も表記されているため、再確認してください。
 
以前、某ハウスメーカーの振動台で、阪神・淡路大震災レベルの振動波を短縮した地震波を経験しました。椅子に腰掛け安全帯で固定した上での体験でしたが、経験のない揺れに恐怖を感じました。能登地震の力はそれ以上ですから想像できません。
 
耐震等級は、2000年に施行された住宅「品確法」の判断基準で、阪神・淡路大震災相当の地震力でも倒壊・崩壊しないが損傷は発生する程度を耐震等級1、等級1の1.25倍の耐震性が等級2で、災害時の避難所などの公共施設はこの基準となっています。そして、等級1の1.5倍の耐震性を持つ等級3が現行の最高基準です。当社では等級3で家づくりをしています。
 
 
筆者:鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 会長
一級建築士
 
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