一年で最も過ごしやすい秋のはずが、東京では10月20日に夏日を記録しました。敷地内の桜は葉っぱが緑のうちに毛虫に食べ尽くされ、 10月下旬に六輪の花が咲いたのには驚きました。昨今の気象に生態の自然なサイクルがおかしくなっているようです。気象庁は、過去30年間(2020年まで)の平均気温より今年は1.76℃高く、1898年の統計開始以降で最も高くなったと発表。会社では、日陰で風通しの良い玄関ポーチに水銀温度計を掛けていますが、8月には40℃に迫る日を何度か見かけました。室内作業でも、職人さんの体調管理のために小まめな休憩の回数を多く取るようにしました。
一方で、この暑さが我が家の給湯部門で光熱費に貢献してくれました。屋根にOMソーラーを載せています。寒期の暖房がメインですが、夏にはお湯取りをします。ガスは、コンロ、給湯と暖房の補助に使っています。今年の7・8・9月の3か月間、OMがフル稼働。結果は、ガス使用量が7月は10㎥(14㎥/22年度)、8月は6㎥(11㎥)、9月は8㎥(17㎥)と、8・9月は前年比半減でした。エアコンの稼働により電気使用量は10~20%増えましたが、合計支払額は10~18%下がりました。
太陽熱のお湯取りは再生可能エネルギーの一つです。8月はガス給湯のスイッチをオフにしたことで、省エネに大いに貢献したようです。太陽熱利用の給湯温度は56℃で、給水して40℃程度に下げて使用します。気に留めてエネルギー消費の無駄を省くのも、家計への応援になります。
筆者:鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 会長
一級建築士
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