暮らしのコラム 住まい
 
光熱費の値上がりは天井知らずになってきました。そこで、暖房の使い方を工夫し、光熱費の変動を調べてみました。我が家の暖房の熱源は電気とガスで、総発電量2.8kWの小さめのソーラーパネルを載せています。朝7時から15時までソーラー発電を利用してエアコンを稼働。ソーラー発電の固定価格買取制度の10年が満了しているので、買取価格は10円 /kW 前後です。ガス暖房は18時から翌朝7時まで21℃に設定。室温が下がれば作動しますが、朝方が多いです。
 
2月のガス消費量は前年比40%減を達成しました。室温を下げずに暖房使用を工夫することで使用量を減らせました。電気使用量はアップしています。値上がりした請求金額は家計を圧迫し、輸入エネルギーの高騰と円安による国際収支の赤字は国富の海外流失を意味します。自給自足の促進は国家安全保障上からも重要です。条件はありますが、屋根には太陽が降り注いでいます。これを活用しない手はないと思います。
 
脱炭素社会の実現に向けて川崎市が東京都に次いで大きな一歩を踏み出しました。「2030年までに、温室効果ガスを2013年度比50%削減し、再生可能エネルギーを33万 kW 以上導入する目標」これを導入することで、今の世代は光熱費の高騰から経済的メリットを得ることができますし、レジリエンス(減災)性も向上します。また、未来の世代には、エネルギー問題・気候変動の解決と脱炭素社会の実現で、安心安全な暮らしへのプレゼントとなります。川崎市の太陽光パネル設置の義務化を応援します。
 
 
筆者:鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 会長
一級建築士
 
株式会社 鈴木工務店
町田市能ヶ谷3-6-22
TEL:042-735-5771
WEB:https://www.suzuki-koumuten.co.jp/
Facebook:@suzuki.koumuten.1887
Instagram:@suzukidesign_build