暮らしのコラム 法律
 
新百合山手中央通りのモミジバフウが落葉し、イルミネーションが点灯すると、冬がやってきたことを実感しますね。毎年「kirara@アートしんゆり」を楽しみにしています。
 
さて、終活を始めるときにまず行ってほしいことは生前整理です。生前整理とは、元気なうちに財産や持ち物を処分、整理しておくことをいいます。断捨離と言われるように、必要ない物を処分することで、物との関係を見直すことができますし、財産を整理したり家族が処分に困る物を予め処分したりすることで、万が一のときに家族の負担を軽減することができます。
 
私は、遺族から故人にどのような財産があるか分からないとの相談を受けて、遺族と一緒に故人の自宅を家捜しした経験があります。自宅以外にも不動産があると聞いていたが詳細は分からないということで、自治体から名寄帳を取り寄せたり、自宅近くの金融機関に口座の有無を照会したりもしました。不動産の売却、銀行口座の解約、写真や日記、趣味で集めた物などの処分にも手間がかかります。
 
もちろん無理に物を捨てる必要はありませんが、身の回りの物が本当に必要かどうか見直し、しばらく使っていない物は思い切って処分する、預貯金・保険・株式・不動産といった大切な財産はリスト化する、使っていない銀行口座は解約する、ネットサービスのID やパスワードを書き出しておく(情報管理には十分ご注意ください)、といったことをしておくと、いざというときに家族の負担が軽減されるでしょう。
 
 
筆者:福田 隆行(ふくだ たかゆき)
弁護士
第二東京弁護士会
 
堀法律事務所
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