NHKの朝ドラ「おかえりモネ」は山、海と空(天気予報)の「水の循環」がテーマのドラマでした。山の木ブナが登場します。伐採される大木のブナ、植林されるブナの苗木も最後に登場しました。わが家の庭にも樹齢10年ほどのブナの木が2本、葉が黄色く色付き見頃を迎えています。
さて木といえば、今年は5月号のコラムでも触れた「ウッドショック」が懸案です。年初に北米での木材価格の高騰が始まり、納材がストップしていわゆるウッドショックに陥り、プレカット工場の受注もストップ。いまだ高値ですが、材料確保が改善しストックも増えて一安心…と思ったら次は柱材の不足が判明。また、ロックダウンで東南アジアの工場がストップした影響で合板不足が続くなど、まだ木材市場は混乱しています。
一品でも不足すると現場はストップしてしまいます。多くの材は中国経由で輸入されるようで、コロナ禍で荷捌きが停滞し、コンテナ不足が混乱に拍車をかけているようです。日頃付き合いのある関連業者が協力してくれていますが、心配は尽きません。最近は、木材以外の資材の値上げや半導体不足による納期未定が増えてきました。月単位での待ち状況です。
コロナ禍後、世界経済の本格的再開がどのような状況で進んでいくのか。価格上昇は円安が大きく関係しています。サプライチェーンのグローバル化を実感しています。春から背を伸ばし、秋に黄葉するブナの木を見ていると、安定成長する重要さを改めて痛感します。ブナの木よ、頑張ってくれ!
筆者:鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 代表
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