暮らしのコラム 住まい
 
新しい年号を迎える年、明けましておめでとうございます。気温がめまぐるしく変化し、体調を維持するのが大変な日々です。湿度の低下につれ肌はカサカサとして、痒くなることが多くなってきました。周りの咳が気になる季節でもあります。
我が家には3台の加湿器があり、すでに定位置に設置済みです。何か冬の風物詩になっています。毎日給水作業をして、湿度表示を見て確認をしています。風呂蓋を外し、浴室の室内扉も一晩中解放状態にしています。さらに、居間を中心に5鉢の観葉植物を置いて、週に1回たっぷり水やりをしています。それでも、湿度は40%程度の表示が多く、30%を表示することも多々あります。
人によって違いがありますが、快適ゾーンは室温18~24度、相対湿度40~60%程度が理想的と言われ、風邪のウイルスは湿度40%以下で感染力がアップし、カビは湿度65%を超えると増殖するようです。湿度上昇は結露の原因になり、建物にも悪影響を及ぼします。例えば、温度20度・湿度50%の室内における露天温度(水蒸気を含んだ空気を冷やしたとき、気体から液体へ転化し始める温度)は9.6度です。冬は、外気温の低下に大きく影響されるガラス窓にいち早く結露が発生するわけです。
湿度は室内の人数などに影響を受けます。室温が一定であれば、その変化は大きくないと考えられます。家の断熱・気密性能のアップに合わせて、室内の温熱環境と換気性能を向上させることで熱と湿気の出入りのコントロールが可能になり、快適な暮らしを実現できます。
 
 
筆者:鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 代表
一級建築士
 
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