
10月18日、稲城市平尾の平尾団地周辺を会場として「RUN伴 稲城」が初開催されました。
主催は、認知症になっても住み慣れた家で安心して暮らせる地域をつくりたいという思いから、2023年に地域コミュニティ「井戸端介護」を立ち上げた、現役介護福祉士の中村さんと宮下さん。
「RUN 伴(ランとも)」とは、認知症の人と接点のなかった地域住民や企業、商店などが、認知症の本人や家族、医療・福祉関係者らと一緒にタスキをつなぎながら走る、まちづくりイベントです。全国各地で開催され、顔の見えるつながりを生んでいます。
「RUN伴 稲城」には、中村さんと宮下さんの熱い思いに賛同した地域の人々、計22人が参加しました。全員やる気に満ちあふれ、集合場所の平尾団地商店街に早めに到着したため、予定よりも30分ほど早めてスタート。RUN伴ではゴールを急ぐより一緒に歩くことを楽しみ、ゆっくりと寄り添いながら地域とのつながりや交流を育みます。途中の休憩地点・平尾近隣公園では、江戸時代の走り方を10年以上研究している大場克則さんによるパフォーマンスや、井戸端介護による認知症講座が行われました。参加者は休憩時間であることも忘れ、ユーモアを交えた学びの時間を楽しんでいました。

中村さんと宮下さんは日々介護福祉士として働きながら、介護保険サービスだけでは手が届きにくい、地域のちょっとした不便や悩みを感じ取っていました。「まずはやってみよう、誰かがやらないと始まらない」を合言葉に立ち上げた「井戸端介護」では、地域の人々が気軽に介護の悩みや認知症の不安を話せる、井戸端会議のような場を提供しています。
「『誰もが自分らしく』を目指したまちづくりをしていきたい。井戸端介護やRUN伴をきっかけとして、多種多様な人とつながり、さまざまな人と意見を交えることができる場を提供したい。その人が『ありたい姿』になるための『つなぎの場』になれればと思います」
自分ひとりでは踏み出す勇気がないけれど、誰かと一緒なら新しいことに挑戦できるかも。そんな人にも、井戸端介護やRUN伴はきっかけを与えてくれるかもしれません。
「RUN伴 稲城」は、来年も開催予定です。


[INFORMATION]
RUN伴 稲城
開催日時:2025年10月18日(土) 11:00〜12:00
会場:平尾団地周辺
主催:井戸端介護
【お問合せ】
井戸端介護
MAIL:idobatakaigoinagi@gmail.com
URL:https://www.idobatakaigoinagi.com/
Instagram:@idobatakaigo_dementiahero











