トトロと一緒に記念撮影をするニチイホーム新百合ヶ丘の利用者の皆さん
 
東百合丘保育園の先生たちが手作りしたジブリキャラクター「トトロ」が、地域の障害者支援施設や老人ホーム、こども文化センターなどを巡回して、各施設の利用者を和ませています。
 
このトトロは、もともとは同保育園で昨年開催された作品展のために先生たちが作ったもの。作品展終了後、あまりのかわいさに捨てるには忍びない、何か方法はないものかと、先生たちがあい・細山居宅介護支援センターのケアマネージャー・小泉悦子さんに相談し、小泉さんと高石地域包括支援センターの倉石知恵美さんがトトロに地域の施設を巡回させることを思い付きました。
 
スタジオジブリには公共の場ではない施設内で利用者さんに楽しんでもらう目的で使用するのであればと許可をもらい、手作りトトロの巡回がスタート。高石地域包括支援センターから出発して、川崎授産学園、あい・細山居宅介護支援センター、SOERUTE、片平地域包括支援センター、かないばら苑、レジデンシャル百合ヶ丘、千代ヶ丘こども文化センターを巡り、10月末まではニチイホーム新百合ヶ丘に、その後はあさお基幹相談支援センターへ行くことが決まっています。
 
ニチイホーム新百合ヶ丘に取材に行くと、入り口を入ったところで大きな手作りトトロが出迎えてくれました(一般の方の施設内での見学はできません)。このトトロの身長は2メートル20センチ、胴回りは3メートルもあります。骨組みは冷蔵庫が入っていた大きな段ボールで、そのまわりに丸めた新聞紙を付けて模造紙で包み、絵の具で色付けしてあります。素材が紙なので、触られているうちに破けてしまった場合は、各施設が手当てをします。また、施設から施設への移動は、あさお基幹相談支援センターの河村裕孝事業長が、毎回ボランティアで軽トラックを出して運搬を担当。地域で大事にトトロの輪をつないでいます。
 
ニチイホーム新百合ヶ丘では、レクリエーションの時間にトトロと一緒に写真を撮りながらコミュニケーションをとっています。利用者さんからは「手作りトトロがいると、心が穏やかになります」という声。これまでに回った施設のスタッフからも「心が沈みがちなこの時期、手作りトトロが笑顔と元気を与えてくれます」「親子連れで写真を撮りに来てくださる方もいて、喜ばれています」などの声が届いています。トトロを作った東百合ヶ丘保育園の先生たちも、「こんなに役立ててもらえるなんて、思ってもみませんでした。本当にありがとうございます」ととても喜んでいます。
 
高石地域包括支援センターでは、今後も子ども向け施設など、巡回を希望するところがあれば対応していくとのことです。
 
ニチイホーム新百合ヶ丘の壁には、トトロコーナーが作られています。
 
今まで巡回した施設が書かれたタスキを掛けたトトロや、保育園の先生手描きのサツキやメイと一緒に。ニチイホーム新百合ヶ丘の利用者さんと同施設管理者の三浦雅博さん
 
東百合丘保育園の園長先生。先生たちが描いたトトロの絵の前で。
 
 
【お問合せ】
高石地域包括支援センター
TEL:044-959-6020

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