あさお市実行委員会のメンバー
あさお市実行委員会の4人。左から、古徳さん、代表の奥山さん、飯田さん、阿部さん。
 
市民によるフリーマーケット
4月22日、麻生区役所広場で市民によるフリーマーケット「第50回 あさお市」が開催されました。出店数は89店。家庭で不用になった衣類や靴などが並び、多くの来場者で賑わいました。 
「あさお市」は、ごみの減量や再資源化に関心の高い市民が実行委員会を結成し、「誰もが気軽に参加でき、楽しみながら再利用を実践する場を作ること」を目的に、25年間続けられてきたフリーマーケットの先駆けです。しかし近年、リサイクルショップやネット上のフリーマーケットの登場により、出店数や来場者が減少。実行委員の高齢化による人手不足も重なり、今回で最終回となりました。
市民からは「あさお市は人と人の橋渡しもしてくれました。最終回は寂しいが、今は感謝の気持ちしかないです」との声が多かったそうです。親子で出店し、「私のお気に入りだった服を大切に着てくれるとうれしい」と話す娘さんや、「再利用の活動はこれからも続けていきたいです」という若いお母さんにも会いました。「あさお市は、再利用を実践する場としても、コミュニケーションの場としても、一定の役割を果たしたと思います」と実行委員会代表の奥山さん。市民に愛されたあさお市。その意志は、確実に次の世代に受け継がれていくことでしょう。
 
《あさお市》
1990年「川崎市ごみ非常事態宣言」をきっかけに、急増するごみ問題へのさまざまな取り組みを通して集まった市民11人で実行委員会を結成。1993年9月に「第1回 あさお市」を開催。以来、春と秋の年2回の開催で今回まで続き、大量生産・大量廃棄の現状に一石を投じる活動となりました。