コラムタイトル
 
A君のこの夏のお気に入りの本は、先生が読んでくれた『みずとは なんじゃ?』です。一度返してもまた借りて、返して借りて。この本は、かこさとしさんが亡くなる直前まで、鈴木まもるさんと大事に作っていらした本です。
水とはどんなものか、「朝起きて顔を洗う水」に始まり、子どもの生活の身近なところから、その性質や働きをなじみやすい絵と分かりやすい文で教えてくれます。「忍者のように見えなくなったり芝居の役者のように姿を変える」というページでは、かこさんの人気の絵本『どろぼうがっこう』の校長先生が特別出演していたりして、楽しい本です。そして話は海、地球、宇宙まで広がり、水は地球の生き物の命を守るものだと分かったところで最後に、「水の力を守り、生き物みんなが生きていけるよう努めましょう」という作者のメッセージ…。
「そういえばさ、海に行ったときゴミがあったんだよ」とA君。本と自分の経験がつながり、さらにはその本について作文を書いたそうです。苦手だった作文を、2枚も!
 
作り手の思いの詰まった素晴らしい本があり、それを手渡す人がいること。いろいろな経験や本を共有できる大人がそばにいるということ。それがどんなに子どもの世界を広げることでしょうか。子どもと本の出会いを大切にしたいものです。
 
本表紙
『みずとは なんじゃ?』
作:かこさとし
絵:鈴木 まもる(すずきまもる)
出版社:小峰書店
発行日:2018年11月08日
ISBN:9784338081610
 
 
米倉さん
米倉 由布子(よねくら ゆうこ)
 
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