このまちで輝く人の My Story《vol.008》PECORA BEER 店長 福澤 雄太 さん

PECORA BEER 店長
福澤 雄太 さん

 
 
五月台駅前にて麻生区唯一の醸造所併設ビアキッチン「PECORA BEER(ペコラビール)」を営む福澤雄太さん。麻生区市民提案型協働事業「あさおホッププロジェクト」の企画者であり、ビールの苦味の原料であるホップを育てることで、区民の緑化活動や交流などを推進する地域活動にも取り組んでいます。
 
大学院生の時に訪れたロサンゼルスで、クラフトビールのおいしさにハマったという福澤さん。卒業後はメーカーで商品の企画開発に携わります。「会社員時代の経験は店舗運営の基礎になっています。当時は都心のビアバーでよく飲んでいました。初対面の客同士でも話せる、海外のようなアットホームな雰囲気が好きで」
 
しかし、コロナ禍で状況は一変。「ビアバーで飲めないストレスをビールの勉強にぶつけていました(笑)」と話す福澤さんは、日本地ビール協会公認「シニア・ビアジャッジ」の資格を取得。地ビールの品評会で審査するようになり、知り合いの店でビールづくりの修業をするなど、本気で作り手を目指し始めました。実家のある麻生区には醸造所がなかったため、開業場所は必ず麻生区内にすると決意。物件探しに2年ほど費やしました。
 
一方で、ホップの育成を通じた地域活動にも興味を持つように。区内でホップを栽培していた農業生産法人のサポートを受け、2022年から「あさおホッププロジェクト」をスタートさせます。地元企業と一緒に麻生区区制40周年記念ビールをつくったことも弾みとなり、今年1月にペコラビールをオープンしました。
 
現在は日本各地から厳選した他社醸造所製クラフトビールや、ビールに合う肉料理などを提供。「ビールの種類ってこんなにあるんだ。全部おいしい!」と、目の前で感想をもらえるのがうれしいと福澤さんは語ります。店舗併設の醸造所での自社ビール製造は今年の夏頃開始予定。「ホップ畑が近くにあるので、収穫したての新鮮なホップでつくったビールを飲むイベントをしてみたい」と夢はどんどん膨らんでいます。
 

あさおホッププロジェクトイメージ
あさおホッププロジェクトは多くの仲間と出会うきっかけに
 
収穫したホップの様子
昨年度のあさおホッププロジェクトで栽培・収穫したホップの様子
 
 
[INFORMATION]
PECORA BEER ペコラビール
川崎市麻生区五力田2-3-3(小田急線・五月台駅南口徒歩1分)
営業時間:水~金曜 15:00~22:00、土・日・祝日 11:00~22:00(ランチ 11:00~14:00)
※詳細はこちらのWEBサイト参照
★あさおホッププロジェクトの内容・参加方法などは https://asaohop.com/参照