このまちで輝く人の My Story《vol.007》トリクマカフェ ふらっと店長 金城理恵さん

トリクマカフェ ふらっと 店長
金城 理恵 さん

 
 
ダウン症児とその家族が気軽に集い交流できる場として、新百合ヶ丘周辺で月に一度開催されている「トリクマカフェふらっと」。仕事と2人の娘の育児を両立しながら同カフェを主催する金城理恵さんは、「『ふらっと』という名は、誰でもふらっと気軽に参加して楽しく過ごせる場所にしたい、また参加することで、少しでも気持ちがフラットになればという願いを込めて付けました」と話します。
 
もともと「トリクマカフェ」は(一社)トリクマCLUBが、ダウン症児をつなげる「繋がるプロジェクト」の一環として各地で展開する活動。同プロジェクトの「ファインドミーマーク」は、身に付けることで「仲間を見つけたい、声をかけてほしい」という思いを意思表示します。金城さんも、ダウン症の次女・陽菜(ひな)ちゃんが生後8か月頃からマークを付けるように。「実際にマークを見た人に声をかけてもらったことがあって。マークに気づいてくれる人がいた!つながれた!と、本当にうれしくなりました」
 
その後、より多くの人とリアルにつながりたいという思いを強くしていった金城さん。同プロジェクトの「トリクマカフェ」を新百合ヶ丘で立ち上げることを決意します。「私自身、活動を通して人脈づくりや人に何かを伝えるということについて、以前より積極的になりました。性格も明るくなり、疲れることがあっても『ありがとう』の言葉を聞くと、この活動をやっていてよかった、頑張ってよかったと思えます。いろいろな人との出会いや、他のお子さんの成長、ママさんパパさんが次第に明るく元気になっていく姿にも心動かされます」
 
夢は成長したダウン症児たちが、仕事として活躍できるリアルカフェ(実店舗)を作ること。まだ幼い娘を育てながらも、娘の将来について考えずにはいられないといいます。「かわいいはずの我が子がかわいいと思えない、そう思い詰めてしまっている人がいたら、その時を逃さずサポートしたい。皆さんに支えられて生きていく娘の代わりに、今から私がその恩を返していければと思っています」
 
トリクマカフェ ふらっとイメージ
 

My Story《vol.007》イメージ

赤ちゃんから小学生まで幅広い年齢のダウン症児とその家族が参加する同カフェ。おもちゃや絵本などを用意し、パパやママたちもおしゃべりを楽しめるように工夫します
 
 
[INFORMATION]
トリクマカフェ ふらっと
今後の開催予定:2024年2月24日(土) 10:00~12:00 ※基本的に月1回開催
会場:麻生市民館 和室
MAIL:torikumacafe.flat@gmail.com
Instagram:@torikumacafe_flat