このまちで輝く人の My Story《vol.004》小林貴子さん

かわさきミュージックチャレンジ
代表 小林 貴子 さん

 
 
誰もが共に音楽や芸術を楽しむ会の創出を目指し活動する団体「かわさきミュージックチャレンジ」。演奏経験や障がいの有無に関係なく出演者を募ってコンサートを企画・開催し、今年で5年目を迎えます。「音楽やパフォーマンスを通じて地域の人の輪をつなぎたい」という代表の小林貴子さんに話を伺いました。
 
麻生区細山で生まれ育った小林さんは、ヴァイオリニストの伯母の影響で幼少期からヴァイオリンを始め、音大へ進学。オーケストラのエキストラやイベント出演、スタジオ録音などプロとしてさまざまな演奏活動をしてきました。息子がダウン症であったことを機に、特別支援学級の行事や中学校の音楽会にも参加。障がいのある人にもヴァイオリンを教えるなど、地域での活動を広げました。
 
そんな中で息子の中学校の先生のアイデアにより卒業コンサートを開いたことが、「かわさきミュージックチャレンジ」の原点となります。「小林さんのやりたいことってこういうことだよね、と背中を押してくださった先生は私にとっても恩師です」と小林さん。先生のバックアップのもと、仲間が集まり団体が設立されました。
 
以降は障がいのある人を中心とした「みんなでチャレンジコンサート」と、音楽やパフォーマンスを楽しむ人なら誰でも参加できる「誰でもチャレンジコンサート」を定期的に開催。今秋10月28日(土)には麻生区地域コミュニティ活動支援事業として「みんなでチャレンジコンサート in あさお」の開催を予定しています。
 
人々が互いを認め合い、助け合える地域社会を育むための一助になりたいと語る小林さん。「障がいのある子の将来は不安です。でも、その子の存在が社会で受け入れられていたら、きっと大丈夫。コンサートに出演した子どもたちは達成感や自信を得られ、親たちは子どもの輝く姿を見て元気になれます。コンサートを通し、より多くの人に障がい者を知ってもらうことで、『共に生きる』マインドが広がるようにと願っています」。
 

コンサートイメージ
全員で「風になりたい」を演奏して終演。会場中が感動に包まれます
 
コンサートイメージ
ピアノの小林宏美さんとのユニット「パルティ」。コンサートでは気軽にプロの演奏が聞けます
 
 
[INFORMATION]
かわさきミュージックチャレンジ
URL:https://kawasaki-music-challenge.jimdofree.com/
MAIL:musicchallenge2019@gmail.com
★2023年10月28日(土)に開催する「みんなでチャレンジコンサート in あさお」の詳細はこちらのリンク先を参照