子どもの発達
 
発達障害は脳の働きの違いによるもので、「本人の努力が足りない」とか、「親のしつけに問題がある」というものではありません。一人ひとりの特性に応じた理解や支援により、その「違い」は「障害」ではなく「個性」へと変化していきます。最近はインターネットや雑誌などで自閉スペクトラム症、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの発達障害が取り上げられる機会も増えてきています。そのため、発達障害について知っている人も多いかもしれません。
 
社会で生きていくためには、社会性やコミュニケーションが必要となります。発達障害のある子どもは、それが苦手なため、幼稚園や小学校などの集団に入ると、さまざまな問題や困難に直面することになります。障害が理解され、適切なサポートが受けられないと、学校に行くことがストレスとなり、不登校や引きこもりなどの二次障害につながる場合もあります。
 
特性そのものをなくすことは困難ですが、周囲の対応を変える、子ども自身が社会的なスキルを習得するなどにより、日常生活をスムーズに送ることが可能となります。早めに障害に気付き、適切な療育につなぐことで、社会に適応する能力を身に付け、さまざまな能力を伸ばしていくことができます。
 
もし、「うちの子は発達障害なのだろうか」など、気になることがあるときは、住んでいる市町村の窓口や「発達障害者支援センター」「療育センター」に相談してください。
 
 
筆者:小町 千佳子 (こまち ちかこ)
オネストリィ(株) 社長室 副室長
児童発達支援「TODAY is New Life」所長
 
オネストリィ株式会社
東京都世田谷区松原1-45-10
TEL:03-3328-4608
WEB:https://www.happiness-kakio.com/