発達障害とは先天的な脳機能障害のことで、年齢相応の発達が見られず、日常生活において継続的に困難が生じます。グレーゾーンの場合は、対人関係や学力、行動などの適応に多少のつまずきが見られ、その症状や特性の現れ方は環境や場面、体調などにより左右されます。日常生活に支障がなければ「個性」としてそのまま育つこともできるため、「ちょっと発達が遅いだけかも」と放っておいてしまうと、将来その特性が人間関係を難しくしたり、本人の単なる努力不足と見なされて他人からの評価が低くなったりして、心の健康を害する原因にもなります。一人ひとりの得意なこと、好きなことをうまく組み込みながら社会のルールを教えてあげる工夫も必要です。何かの作業時に困難が生じる場合は、できるだけ困難を減らすため道具などを準備します。例えば、鉛筆がうまく使えないのであれば、幼児が握りやすく作られている太い三角形の鉛筆を用意するなど、作業時のストレスを少しでも軽減しましょう。
大人が困った子だと思う以上に子どもはもっと困っています。その子どもの困りごとに寄り添うことが大切です。不得意なことととても得意なことがあるなど、特有の発達スタイルを持つグレーゾーンの子どもたちのそれを「個性」として受け止め、その子が笑顔でいられる方法を探してあげましょう。発達障害の診断域になくても治療や保育・教育をしてくれるトレーニング(療育)として、障害のある子どもの自立を支援する専門的教育支援プログラムを受けられます。市区町村の福祉相談窓口や療育センター相談窓口へご相談ください。
小町 千佳子 (こまち ちかこ)
オネストリィ株式会社 社長室 副室長
児童発達支援「TODAY is New Life」所長
オネストリィ株式会社
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TEL:03-3328-4608
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