コラムタイトル
チューリップ、スイセン、ムスカリ、ユリ、クロッカスなどの秋植え球根。パッケージの華やかさにつられてあれもこれも買ったけれど、全部植えきれず…なんてことありませんか? お庭やベランダの片隅で出番を待つ球根を使って、今年は水栽培に挑戦してみましょう。
必要なのは、球根と器と、もしあれば根腐れ防止剤(ミリオンなど)だけ。もともと球根には生育するための養分が蓄えられているため、土がなくても光と水だけで、きれいな花を咲かせてくれます。球根はヒヤシンス、スイセン、ムスカリ、クロッカスなどが向いています。
手順としては、(1)球根を凍らない程度に屋外か冷蔵庫の中で1か月半〜2か月保管し、十分に寒さに当てる。(2)生育用の器は、口が細くなっているガラスの容器かペットボトルを切るなどして使い、球根を固定。置く場所は根が伸びるまでは冷暗所で。(3)水は、最初は根の部分すれすれのところまで入れ、根が4〜5cm伸びてきたら球根から1cmほど水位を下げる。水かえは1週間に一度くらい。根を切らないように注意して行う。(4)1か月ぐらいして、根が十分に伸び緑の芽が出始めたら、明るい窓辺などに移し、あとは開花を待ちます。
毎日伸びる根や花芽を見るのは、寒い冬のちょっとした楽しみに。ヒヤシンスやスイセンの花が咲いたら、お部屋にふわっと広がる春の香りも楽しめますよ。
 
 

安黒 聡子 (あぐろ さとこ)
 
お花のとうかえん
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