ドレンチャー(延焼防止装置)放水試験の様子
民家の破損を防ぐため、周囲をシートなどで養生して実施されたドレンチャー(延焼防止装置)放水試験。このようなドレンチャーが園内各民家の周辺地面に設置されています
 
6月12日、川崎市立日本民家園にて「防災デー」が開催され、地域住民やボランティアスタッフ、多摩消防署職員などが見守る中、旧太田家住宅(国指定重要文化財)の火事による焼損部材の公開・解説、消火訓練などが行われました。今年度から耐震工事を実施する同宅は、1990年に生田緑地内で打ち上げられた花火が屋根に落下し、主屋を中心に焼損。その後の復旧修理工事により、1992年に竣工した古民家。同園の渋谷園長からは、「木造の文化財にとって何より恐ろしいのは火災です。今後も消防署のご指示の下、繰り返し訓練をしていきたいです」と挨拶がありました。
 
1990年の火事により焼損した部材
1990年の火事により焼損した部材。被害が大きく復旧時に再用できなかった部材の一部は組み立てた状態で収蔵庫に保存されています(通常は非公開)。下の方に並べられている部材はさらに被害が大きく組み立てが不可能だったものです
 
 
[INFORMATION]
生田緑地 川崎市立日本民家園
川崎市多摩区枡形7-1-1
TEL:44-922-2181
営業時間:9:30~17:00(入園は16:30まで)※季節により変更有
定休日:月曜、他
駐車場:有(有料)
入園料:一般500円、高校~大学生・65歳以上300円(要証明書提示)、中学生以下無料
URL:https://www.nihonminkaen.jp/