百合丘ルミナス保育園のこども食堂で、おむすび弁当を販売するボランティアの学生たち。この日は予約が入った86食のお弁当を朝から準備して大忙し。おいしくてかわいいお弁当を、子どもも大人もうれしそうに持ち帰っていました。
 
麻生区・多摩区で「こども食堂」を開催しているNPO法人アイゼン。コロナ禍で開催中止を余儀なくされる会場もある中、ボランティアの学生たちが何かできることはないかと考え、こども食堂の「お持ち帰りシステム」として「おむすびプロジェクト」を立ち上げました。自分たちでメニューを考えて作ったおむすび弁当を販売し、地域の頑張るママ・パパを応援しています。
 
一方、昨年マスクが入手困難だった時期に、高石地域包括支援センターを中心として集まった地域ボランティアが「手作りマスクプロジェクト」としてマスクをたくさん作り、地域の施設やママたちに配布してとても喜ばれましたが、そのメンバーがこの度新たな活動団体「つながりんく へそのお」を発足しました。メンバーが得意とする手芸で、髪留め・巾着・お弁当入れ・手さげバッグ・お手玉・小物入れなどを作り、子どものために作りたくても作れない働くママ・パパのサポートができればと活動を開始しています。
 
「つながりんく へそのお」の作品は、アイゼンのこども食堂で配布されることになりました。2月15日に百合丘ルミナス保育園を訪れると、学生たちが「ひなまつり」をイメージしたかわいらしいおむすび弁当を販売するのと同時に、子どもたちに「つながりんく へそのお」の作品を手渡していました。いろいろな作品があるので、子どもたちは袋の中からどれをもらっていこうかと悩んで選ぶのも楽しそうです。子どもたちに優しく話し掛けながら作品を配っていたボランティアの田中恒輝さんは、「子どもたちの楽しそうな笑顔を見るのが好きです」と話してくれました。
 
こども食堂には、新学期に向けてママたちが使うのではないかと布が寄付されました。学生たちはママたちにこの布を使って何を作ってほしいかアンケートをとり、「つながりんく へそのお」とタッグを組んで、何か役に立つものを作ろうと考えています。
 
地域を支える団体同士がつながって始まった今回の試み。作る人も手渡す人も受け取る人も笑顔になれる、すてきな活動です。
 
季節感を感じられるお弁当を販売。今回は「ひなまつり」がテーマ。
 
10月に作ったハロウィンをイメージしたお弁当(左)と12月に作ったクリスマスをイメージしたお弁当(右)。
 
お弁当と一緒に「つながりんく へそのお」の作品をもらって喜ぶ子どもたち。
 
 
[INFORMATION]
NPO法人アイゼン
麻生区片平2-30-1
TEL:044-819-6919
URL:https://npo-aizen.jp/
学生たちが運営する「おむすびプロジェクト」Instagram:@npo_aizen_omusubiproject
 
高石地域包括支援センター
麻生区千代ヶ丘1-2-9
TEL:044-959-6020
URL:http://www.kanaibara.com/?page_id=2456