かねてからデュオとして一緒に活動していたオペラ歌手の楠野麻衣さん(ソプラノ、藤原歌劇団団員)と丸尾有香さん(メゾソプラノ、藤原歌劇団団員)。この度、東京都や川崎市の文化芸術支援事業への応募をきっかけに「Modestine(モデスティーネ)」というユニット名を付けました。このユニット名はお二人のオペラ人生の要となる経験から名付けられたものです。
「Modestine(モデスティーネ)」はイタリア語で「モデスティーナたち」を意味します。お二人の出会いのきっかけは、イタリアの作曲家ジョアキーノ・ロッシーニ所縁の地、ペーザロで毎年開催される「アカデミア・ロッシニアー」の参加者に選ばれたことでした。楠野さんが2013年、有香さんが2014年に日本オペラ振興会(藤原歌劇団)より推薦を受けてアカデミアに参加。同地で開催される「ロッシーニ音楽祭」の若者公演、オペラ「ランスへの旅」に出演した際に、お二人は「モデスティーナ」という名前の女の子の役を与えられました。その後、楠野さんはが2015年に、有香さんは2019年に藤原歌劇団「ランスへの旅」でモデスティーナ役を務めています。
オペラ歌手として精力的に活動してきたお二人ですが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を大きく受けました。緊急事態宣言を受けて、出演予定だった公演などが中止や延期に。活動の場を失いながらも、二人で新百合ヶ丘駅近くの公園で歌の練習を続けることが、お互いの心の支えとなっていました。
そんなある日、公園で練習をしていた時に、映像クリエイターの岡野正広さんご夫妻と出会います。この偶然の出会いをきっかけに、岡野さん率いるチームとのコラボにより、映像作品「緑の歌劇場」を製作。東京都の芸術文化支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」にも応募したとところ選出され、同プロジェクトの公式サイトでも公開されています。
映像作品「緑の歌劇場」に収録されている曲は、文部省唱歌「故郷」、モンテヴェルディ作曲「Chiome d’oro」、ドニゼッティ作曲「L’aurora」の3曲。昔イタリアでコレラが蔓延し、今と同じように歌劇場が閉鎖されてしまった時代に生み出された曲を歌い、困難を乗り越える勇気と明日への希望を込めた作品に仕上がっています。
「アートにエールを!東京プロジェクト」
https://cheerforart.jp/detail/1085
[INFORMATION]
Modestine(モデスティーネ)
Facebook:https://www.facebook.com/modestine2020/
Instagram:https://www.instagram.com/modestine2020/
楠野麻衣
オフィシャルWEBサイト:https://kusunomai.com/
YouTubeチャンネル:https://bit.ly/2UNGbOT
丸尾有香
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/murasakiiro-no-yousei/
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