地域とともに踏み出す新たな一歩
1月21日、多摩区役所6階会議室で「登戸・向ヶ丘遊園エリアプラットフォーム」の設立総会が開催されました。このプラットフォームは、これまで川崎市と小田急電鉄株式会社(以下、小田急電鉄)が主導してきたまちづくりプロジェクト「登戸・遊園ミライノバ」を土台として、地域の団体・住民が中心となり、地域の新たな未来を描くまちづくり組織です。ミライノバで行ってきた活動に、さらに多様な参加者が加わり力を合わせ、エリア全体の活性化を目指していきます。
登戸・向ヶ丘遊園駅周辺エリアでは、1988年から始まった区画整理事業が2025年度の基盤整備完了に伴い、区切りを迎えます。この大きな転換期を新たなスタートと捉え、これまで川崎市と小田急電鉄が主導してさまざまなプロジェクトを行ってきました。日常的な交流を促進する「イツモの日」にはキッチンカーが集い、にぎやかな雰囲気の中で人々がつながり合いました。一方、非日常を楽しむ「ハレの日」には盛大なイベントが企画され、多くの来場者を惹きつけました。また、空き地を活用した「のぼりと園芸部」の緑化活動や、古本屋「住民本屋」の出店、ドッグランの設置など、エリアの特性を活かした取り組みが進められてきました(これまでの活動の詳細はMYTOWN NOBORITO・YUEN創刊号表紙記事参照)。これらの活動を通じて得られた経験とネットワークを基に、プラットフォーム準備会は、地域全体で未来の方向性を共有し、協力し合う新たな仕組みの構築を準備してきましたが、いよいよ本格始動となりました。
今後の活動内容と展望
みんなで目指す共通の将来像「未来ビジョン」
設立総会には、会員となる組織・団体や、各種協力団体のメンバーなど、およそ50人が参加。プラットフォーム設立の背景と目的などが説明された後、役員の選任が行われ、会長には三平雅美さん(区役所通り登栄会商店街振興組合理事長)、副会長には古田茂さん(東本町会会長)、黒崎泰由さん(のぼりとゆうえん隊代表)が選任されました。会長の三平さんは、「区画整理の終わりはゴールではない。今からがスタート。みんなが住み続けられる、良い街にするには、みんなでやることが大事」と熱意を込めて語り、地域の未来に向けた協力の重要性を強調しました。
会の後半には、今後の具体的なスケジュールが共有されました。3月までに、目指す共通の将来像・コンセプトである「未来ビジョン」の骨子取りまとめのための意見収集、4月以降は、「街の中のどんな場所で、どんな活動をしていくか」という具体的な取り組みの検討~社会実験の実施をしながら、各関係者の連携体制の仕組みづくりなどを行っていきます。2026年3月には、その成果となる正式な「未来ビジョン」を発表する計画です。
地域の動きをしり、気軽に参加できるプラットフォーム
「my groove」
設立総会では、地域の住民が活動内容の動きを知り、気軽に活動に参加できるデジタルプラットフォーム「my groove」(https://mygroove.city/)の活用も説明されました。このプラットフォームは、逐一発信される地域で動くプロジェクトの進捗状況を受け取ることで、地域の状況を知り、また自らも活動に参加する入口となるもの。ぜひmy grooveに登録の上、「みんなでつくる未来ビジョン!登戸・向ヶ丘遊園駅周辺まちづくり」をフォローしてみてください。
プラットフォームへの期待
「登戸・向ヶ丘遊園エリアプラットフォーム」の設立は、これまで培ってきた取り組みや知見をもとに、地域の課題解決や魅力創出を進めていく新たな出発点。社会実験や具体的なプロジェクトがどのように実施され、このエリアにどのような新たな価値をもたらすのか。今後の展開に期待が高まります。
【INFORMATION】
登戸・向ヶ丘遊園エリアプラットフォーム
「my groove 〜みんなでつくる未来ビジョン!登戸・向ヶ丘遊園駅周辺まちづくり〜」
URL:https://mygroove.city/organizations/18/projects/49