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パワーハラスメントが起こる要因はさまざまですが、今回は無自覚なパワーハラスメントが起こる要因を5つ挙げたいと思います。

1つ目は、コミュニケーション不足です。職場での対話が不十分だと、自身の感覚と相手の受け止め方のズレへの想像力が働きづらくなります。冗談のつもりが相手を傷つけていたという事態を防ぐためにも、対話が双方向のものであることを意識し、相手の受け止め方に対する想像力を持つことが大切です。

2つ目は、優越的な立場にあることの認識不足です。役職や立場の優位性が相手に与える影響について無自覚な場合、指導や激励をしているつもりが相手を追い詰めていたということになりかねません。

3つ目は、被害者意識がある場合です。例えば、相手に「足を引っ張られている」といった被害者意識があると、相手が悪いと確信してしまい、攻撃的な言動へつながりやすくなります。

4つ目は、自身の価値観に固執する場合です。例えば「目上の人の言うことは聞くべき」「上司よりも先に帰るべきではない」といった価値観に固執してしまうと、それに従わない人を受け入れられず、高圧的な態度になりかねません。

5つ目は、多様性への認識不足です。年齢・性別・国籍といった属性への正しい理解がないと、無意識に相手を排除する言動をしかねません。

パワーハラスメントの背景には、こうした無自覚な心の偏りが潜んでいます。日頃の言動の根底にある意識を見つめ直すことが、風通しの良い職場を作る第一歩です。
 
筆者:福田 隆行(ふくだ たかゆき)
弁護士
第二東京弁護士会
 
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