裁判員は、証拠に基づいて事実を認定し、被告人が有罪かどうか、有罪であるとすればどのような刑にするべきかを判断します。事実認定や量刑判断の前提となる法律の解釈や、裁判手続についての判断は裁判官のみが行うので、裁判員になるために法律知識は必要ないと説明されています。
確かに、裁判員になるために詳細な法律知識は必要ありません。しかし、事前に裁判手続がどのように進められるのかを知っておけば、裁判員として裁判員裁判に立ち会った際、慌てることなく審理に集中することができるはずです。責任を持って裁判員を務めるためにも、ぜひ一度裁判員裁判を傍聴してみてください。
裁判員裁判は公開の法廷で行われるので、誰でも傍聴することができます。傍聴を希望する人が多い事件の場合、傍聴券が配布され、抽選になる場合がありますが、そうでなければ裁判員裁判が行われている時間に裁判所の法廷へ直接行けば傍聴することができます。事前申込みは不要です。新百合ヶ丘エリアの場合、横浜地方裁判所本庁、東京地方裁判所本庁、東京地方裁判所立川支部が、裁判員裁判が行われる最寄りの裁判所になります(横浜地方裁判所川崎支部では行われません)。これらの裁判所のWEBサイトで期日、開廷時間、開廷場所、傍聴券配布の有無などが公表されています。第2回目以降の期日から傍聴すると何を審理しているか分かりづらいこともあるので、まずは第1回目の期日を傍聴することをおすすめします。
筆者:福田 隆行(ふくだ たかゆき)
弁護士
第二東京弁護士会
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