週2回近所のジムに通って、朝1時間マシーンで体を動かしています。湿気を感じる季節になり、インストラクターから初めて「水分をしっかりとって」と注意喚起がありました。気温上昇に伴い水分補給が必要なことは理解していたのですが、「湿度」を含めての発言に「どうして」と思い聞いてみました。湿度が上昇することで汗をかいても蒸発が鈍り、水分補給が遅くなりがちとのことでした。ましてや口の周りにマスクがへばり付いての運動です(異常な気がしますが)。
さて、湿気の多い季節、洗濯干しはいつも悩みます。これまではバルコニーが干し場の定位置でしたが、共働き家族の増加により室内干しを希望する人が増えています。室内でも、陽が射し、風が吹けば早く心地よく乾きます。そこで、窓に面したインナーバルコニーや2階吹き抜けに干し場を設ける提案をしています。後者は上昇気流が通風の役割を果たします。また、室内干しは空気が乾燥する冬には加湿にもなります。
通風のためには換気も重要です。給気孔の反対側に排気用の換気扇を設置すれば、常時計画された通気の道筋に沿って空気は流れ、結露も抑えられます。要は、空気の流れをコントロールすることが大事なのです。それには気密性能が必要です。私たちは、床面積1平方メートル当たり1平方センチメートル以下の隙間に留める家づくりをしています。延床100平方メートルの家では相当隙間面積が100平方センチメートル(以下)になります。それでも、はがきサイズ(10cm×14.8cm)のたった7割弱(以下)です。想像してみてください。
筆者:鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 会長
一級建築士
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