原油価格の高騰で、ガソリンをはじめとして生活の要といってもいい電気代もうなぎ上りになっています。コロナ禍後の経済の本格的再開を考えると、日々の生活費だけが大きくなっていきそうです。
SDGs は2015年の国連総会で採択された2030年までの具体的指針です。17の目標(ゴール)、169の達成指針、232の指標からなる持続可能な開発目標です。弊社ではその中から10の達成指針を掲げています。「快適で安心そして災害に強靭な住まい」で3ゴール、「持続可能な経済、社会、環境を地域から」で3ゴール、「地域を支え、頼りにされる仕事を未来につなげる」で4ゴール。「パッシブな設計と再生可能エネルギーの割合を拡大しCO₂排出を削減」や「国産材の積極的な使用で木材サイクルを支援し日本の森の豊かさを守る」「地域の材や職人の技を通して丁寧な家づくりで技術の継承と持続可能な場を目指す」などの指針は全部で30策定しました。
2030年はもう目前です。住宅のサステナブルはまず、自然災害に強く、気温変化に大きく影響されない室内環境の提供から。体に負荷をかけない健康な暮らしの実現が重要です。もちろん、その暮らしはパッシブで省エネルギーであるべきです。一つの事柄の解決や事業だけではSDGs の目標は達成されません。互いの経験と知恵、助け合いが必要です。サステナブルの象徴でもある築150余年の「可喜庵」では、講演サロン「可喜くらし」を通して互助・共助の場を提供しています。
筆者:鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 代表
一級建築士
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