このまちで輝く人の My Story《vol.003》小西浩子さん

不登校・登校しぶりの会 「mofumofu fiika」
代表 小西 浩子 さん

 
 
岡上エリアで不登校や登校しぶりの子どもの親たちがほっと一息つける場を提供している「mofumofu fiika」。会の活動が親御さんが外に出るきっかけとなり、思いを誰かに聴いてもらい、当事者たちと共感しあえる機会に触れることで、各々に合った悩みの解決の糸口が少しずつでも見つかれば」と小西さんは話します。
 
元々複数の慢性疾患があり、産後に喘息を発症した経験を持つ小西さん。次女も慢性アレルギーがあり年々症状が悪化していたため、親子で病気を治したいと脳腸相関の観点に注目し、「こども腸活コーチ」の資格を取得しました。腸に関する知識を得たことでこれまでの不調が改善され、次女は偏食も改善。自分と家族のために身に付けた知識が、さらに同じ悩みを抱える人のためになればと、今では事業として地域の親子の腸活サポートを行っています。
 
その一方で、長女の登校しぶりの経験から、当事者同士が悩みを持ち寄って話せる場を作ろうと「mofumofu fiika」の活動をスタート。立ち上げのめ手になったのはトレーラーカフェ「Sunmelt」との出会いです。長女と小学校からの帰り道に見つけた開放的な空間は、目指す活動のイメージにぴったりでした。小西さんは「娘と共に穏やかな幸せを感じながら飲んだコーヒーの味は忘れられない」と思い返します。店主に頼み、カフェの一角を借りて今年1月から活動を始めました。
 
「mofumofu fiika」の対象者は子どもではなく親です。小西さんは、多くのお母さんが頑張り過ぎていると言い、「子どもに何か問題が起きても、いろいろうまくいかなくても自分を責めないでほしいんです。悩んでいることをしっかり聴きますので、安心安全な場所で一緒に語らう時間を過ごしましょう」と呼び掛けます。7月からは麻生市民館岡上分館で、市民自主企画事業として不登校・登校しぶりの親子の居場所を考えるセミナーを実施(全4回を予定)。岡上をはじめ周辺地域で子育てに悩む親と子をより深くサポートできるよう、活動の場を広げています。
 

トレーラーカフェ「Sunmelt」の店主と
トレーラーカフェ「Sunmelt」の店主と。いつも温かく迎えてくれる店主の存在は大きい。会の名称は、もふもふの毛布に包まれるような安心感、スウェーデンで意識的にとるコーヒーブレイクの文化「fika」の意味を込めて名付けました。人が寄り添う表現として「i」を加え、造語にしています。
 
 
[INFORMATION]
不登校・登校しぶりの会「mofumofu fiika」
Instagram:@mofu_mofu_fiika
★mofumofu fiikaが企画・運営する市民自主企画事業「不登校・登校しぶり親子の居
場所を考える(親と子のサードプレイス)」の詳細はこちらの記事を参照

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