Canacoさん

野菜ソムリエ
Canaco(神野 佳奈子)さん

 
 
「野菜には体の調子を整える力があります。旬のものを毎日の食事に取り入れれば、一年中健やかに過ごせますよ」。野菜ソムリエのCanacoこと神野佳奈子さんは、新百合ヶ丘駅近くのしんゆり交流空間リリオスで、野菜について楽しく学ぶ「菜食健美cafe」を毎月開催する。他にも全国各地で講演をしたり、企業と協同で商品開発を行ったりして、野菜の効能や食べ方を教える「伝道師」として活躍している。
 
「菜食健美cafe」は2018年9月からほぼ毎月、第4火曜に開催している。10月の回では、旬を迎えたダイコン、シイタケ、エリンギ、エノキタケをテーマに、それぞれの野菜に含まれる栄養や酵素、保存方法、切り方、栄養を損なわない調理法を分かりやすく解説した。参加者は幼児を連れた20〜30代の母親から、70代のベテラン主婦までと幅広く、連続して参加する人も多い。「野菜に効能がたくさんあることを知り、野菜料理をよく作るようになりました」「ピーマンをおいしく調理することができるようになり、子どもが食べてくれるようになりました」などと好評だ。神野さんは「年齢を重ねるごとに減っていく酵素を野菜で補い、未病改善につなげてもらいたいです。またこのcafeが『食』を共通のテーマとして、世代を超えて触れ合うことのできる場になれば」と参加者同士の交流も大切にしている。
 
神野さんは「野菜ソムリエ」がまだあまり知られていなかった約20年前、大学2年生の時に資格を取得した。「女子高生の時は当時はやっていたガングロで、肌が真っ黒でした。肌を白くしようと思ってたくさんトマトを食べたのですが、生よりも加熱すると効果が出やすいことに気付きました。『野菜の効果ってすごいな』と実感したことが今につながっています」ときっかけを明かす。大学卒業後、サントリーのレストラン部門で働いたこともあり、豊富な知識や経験を生かして活動。野菜にちなんだ商品をコンビニエンスストアと協同で開発したり、最近では全国の小学校50校を回って、食育の授業を行ったりと活動の幅を広げている。「冬に旬の野菜を食べると夏にしっかり汗をかくことができて熱中症になりにくくなります。日本の四季、旬を生かした食生活の大切さを子どもからお年寄りまで多くの人に伝えていきたいです」
 

  • 菜食健美cafeの様子
    リリオスで主に毎月第4火曜に開催中の「菜食健美cafe」。Canacoさんの話が面白く、野菜の知識を身に付けることができると好評。
 
 
★次回 菜食健美cafe
開催日時:2019年11月26日(火) 11:00〜12:00
会場:しんゆり交流空間リリオス(麻生区万福寺2-1-22)
定員:15人
参加費:1人500円(子ども無料)
 
【予約・お問合せ】
TEL:044-281-5036(平日9:00〜17:00)
URL:http://www.lirios.jp/event/4610/