嶋田さん

新百合ヶ丘みちあそび実行委員会 代表
嶋田 大輝さん(麻生区在住)

 
 
道をはじめとしたオープンスペースを地域の遊び場として活用する「みちあそび」。嶋田大輝さんは麻生区で実行委員会を立ち上げ、今年6月にイベントを初開催した。「道や公園など公共空間は市民みんなのもの。みんながしたいことを自由にできる空間、楽しめる空間を自分たちの手でつくっていきたい」と活動を本格化させる。
 
大学卒業後に公務員となり、エリアマネジメントに関わる仕事を担当したことがきっかけになったという嶋田さん。市民主体のまちづくりや地域経営に取り組む人たちの熱意に触れるうち、公務員である前に一市民として活動することも大事ではないかと考えるように。その後担当が変わって公園や街路の仕事をした際、「平凡で禁止ばかりというイメージの公共空間が変わると地域の特色が生まれ、地域活性化にもつながる」と知ったことや、2児の父として「子は『地域との』かすがい」だと感じたこともヒントになった。昨年12月から準備を始め、賛同してくれる人たちに呼びかけて実行委員会を発足。現在は5人のコアメンバーの他、地域のまちづくり、子育て団体とコラボし活動している。
 
初回の「みちあそび」は、新百合ヶ丘駅北口から徒歩5分のメディカルモリノビル前で開催。歩道に長さ30メートルの人工芝を敷き、けん玉・縄跳び・フラフープなどの遊び道具や、小型のテント・ソファー・いす・テーブルを設置した。事前にイベントを知っていた人だけでなく、通りすがりのたくさんの親子連れが訪れ、思い思いに遊んだり、交流を深めたりしていた。「子どもたちが帰りたくないと言ってくれるくらい楽しんでもらえた。今後は高齢者も含め大人たちもゆっくり過ごせる場所にしていきたい」と手応えを話す。高齢者が昔遊びを子どもたちに教えたり、親同士が子育ての悩みを相談したり、地域に住む外国人と触れ合ったりと、さまざまな交流が生まれる「ごちゃまぜのまちづくり」が実現できる場所にしたいという。
 
今後は月1回程度の開催を目指し、人工芝やソファーなどの備品はクラウドファンディングによって購入する予定でいる。また、酒を片手に語り合えるような「大人のみちあそび」も計画中だ。「まちにある空間は動かせないものではなく、自分たちで変えていけるもの。歩いても住んでも楽しい空間を地域の人たちと育てていきたい」
 

  • 前回の様子。人工芝の上でフラフープをしたり、けん玉をしたりして遊ぶ参加者たち
 
★次回 新百合ヶ丘みちあそび
開催日時:2019年10月19日(土) 12:30〜15:30 ※雨天時10月20日(日)順延
会場:新百合ヶ丘マプレ専門店街前(麻生区上麻生1-6-3、新百合ヶ丘駅南口3分) 
 
 
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