後藤 訓子さん

HAPPY MONOGRAM(ハッピーモノグラム)代表
後藤 訓子さん(麻生区在住)

 
 
2013年、Facebookを使って立ち上げられたファブリックブランド「HAPPY MONOGRAM」。海外トップブランドの生地などを使いモノグラム刺繍を施した、世界に一つのオーダー刺繍商品を発信。ブランドコンセプトは「ハッピーの連鎖」。「一人ひとりのお客様を大切にすると同時に、全ての人に公平な機会を提供していきたい」という代表の後藤訓子さんにお話を伺いました。
 
ガールスカウトなどで活動する活発な少女時代、母が手作り服の襟元にちょっとした刺繍を入れてくれたことや、刺繍入りのバッグを持って学校に通ったことは、今でも温かい思い出として残っているという後藤さん。子どもが小さい時に海外のサイトで名入りワイプケースを見つけ、日本でも欲しいとイニシャル刺繍ができるミシンを購入。出来の良さと多くの人の勧めでさまざまな品を製作するようになり、結婚前の約10年間にハイブランドGUCCI JAPANで培ってきた経験を生かし、HAPPY MONOGRAMを運営することになったそうです。
 
生地選びと刺繍などは後藤さんが行っているが、オーダーが増えるにしたがいアイテムを縫製する縫子の数が追い付かなくなり、偶然出会った社会福祉事業所に縫製業務を依頼。ポーチやペンケースなど一部の商品は、就労支援者や社会福祉事業所の人たちと共に製作するようになりました。共に仕事を進めていく中で、障がいがある人でもすてきな商品を作ることができると確信し、正当な対価を払い販売するべきだと意識するように。
 
2014年、麻生区民となり、縁あって王禅寺の放課後デイサービス「モーツアルト放課後」に週1~2回勤務することになり、より身近で社会福祉事業所などの人たちと関わることとなりました。現在(川崎市社福)柿生学園などにもお手玉やコンパクトミラーの製作を委託しているそうですが、学園の人たちが手掛けた品が価値あるものとして購入され大切に使われていくことは、後藤さんにとっても幸せだそうです。「HAPPY MONOGRAMのアイテムはどんなブランド品にも勝る、温かみのある心のこもったオンリーワン商品だと自負しています。だからこそ、手にされた時の感激の言葉が、製作者の縫子の大きな励みになります」
 
最近では、助けを必要としている人が声を掛けやすいように「手を貸せますよ」という意思表示を形にした「ブルークロスハート」という活動にも取り組んでいます。「世界は一人ひとりのちょっとした優しさで変わると思います。全ての人を尊重する未来のために、一つずつ活動を進めていきたいです」
 

課後デイサービスでは、ピュアな子どもたちと触れ合いながら、チームで就労支援に向けた商品開発にも奮闘。写真はポップコーンの試食品作りの様子。
 
「新百合ヶ丘を子育てが楽しい街NO.1へ」を目指すママたちが結成した団体「リリマムあーとぽけっと」では副代表としても活動中。写真は「しんゆり交流空間リリオス」でメンバーと。
 
 
【お問合せ】
URL:http://www.happymonogram.jp/