小林 政高さん

梵天代表・未来太鼓道場代表
小林 政高さん

 
 
繊細かつパワフルな演奏で国内外から注目される和太鼓集団「梵天」が、5月4日、5年ぶりのニューアルバムを発表。同日、アルテリッカしんゆりの公演で、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワにおいて、ニューアルバム発売記念「和太鼓梵天コンサート2018」が開催される。
 
 学生時代は体を動かすことが好きで、運動一筋、音楽経験はほとんどなかったという小林さん。大学卒業後、大手旅行会社に勤務しながら、知人に誘われた和太鼓の魅力に引き寄せられ、5年後には伝統芸能の地や高名な師の下で修行するように。1994年、中野で和太鼓の教室「未来太鼓道場」を設立。その後、多摩区や町田、千葉、横浜などに道場を展開し、そこで育ったメンバーを率い1999年に和太鼓プロ集団を結成。色鮮やかな宇宙空間を音楽で表現することを目指し「梵天」と命名。2000年、秋田県の「大響祭」で鮮烈な舞台デビューを果たした。「和太鼓を使った音楽というのは古いようで新しい」。日本古来の伝統楽器・和太鼓を使いながら、篠笛、三味線、ピアノなどさまざまな楽器を取り入れ、音楽性を重視した新しいオリジナリティーあふれる曲作りを行う。
 
海外で教えるようになったのは13年ほど前。ストレートにリズムで伝わり、分かりやすいのが人気の理由だという。多国籍の人たちに指導をしていて感じるのは、互いの国が政治的にもめていても、太鼓を通じて濃い関係性が作られる。太鼓は共通言語なのだと。
「アメリカ・中国・インドネシア・イタリアなど、毎年海外公演を開催しているが、向こうの人は楽しみ方が上手で、熱狂的に応援してくれる。観客は日本が一番真面目。また、和太鼓をちゃんと演奏するには、アスリートのようなトレーニングが必要。体幹を鍛え、体の柔軟性と必要な筋力をつけるため、舞台では時に全力でダイナミックに走っているランナーのようであったり、華麗なフィギュアスケーターのように見える時もあり、それが見る人の充足感に繋がっているかも」
 
今回のアルバムタイトルでもある「獅子王(ライオン)」はアルテリッカで初公開。「心の中に誰もが持っている畏敬の念を抱くようなものを形で表した。梵天と若手和楽器奏者の演奏による、スリリングで幻想的、音とリズムの圧倒的なエネルギーの梵天ワールドを、まずはぜひ生で感じてもらえたら」
 
 
道場生
「未来太鼓道場」では、初心者から特練クラスまで、現在4歳から80代の500人を超える道場生がそれぞれの目標に向かい和太鼓の指導を受けている。
 
演奏の様子
本古来の伝統楽器和太鼓を使いながら、ジャンルを超えたセッションなど、自由で異色な舞台表現は、音楽でありながら音楽を超える世界に引き込まれていく。
 
 
[INFORMATION]
「和太鼓梵天コンサート2018」
開催日時:2018年5月4日(金) 15:30開演
会場:昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ(麻生区上麻生1-11-1、小田急線・新百合ケ丘駅南口より徒歩4分)
料金:S席5,000円、A席4,000円(全席指定・税込) 
チケット取扱い:アルテリッカしんゆりチケットセンター 044-955-3100(10:00〜17:00)

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