夏休みのとある日、黒川地域グリーンツーリズム「麻生区黒川産 夏野菜の収穫体験」が開催されました。麻生区の貴重な里地・里山を親子で体感するとともに、黒川産農産物を見て・触れて・収穫して地域の魅力を知り、川崎をもっと好きになることを目的としたイベントです。
 
当日、まずは神奈川県オリジナル品種で「かな紫」と名のついた水ナスの収穫体験。この日収穫するかな紫を育てた地域の農業者・坂本正さんから、通常のナスとの違いや収穫方法、おすすめの食べ方などについて説明を受けた後、子どもたちは皆ハサミを持ち、かな紫を実際に収穫しました。見事に育ったかな紫に、あちらこちらで歓声も。
 

 
その後明治大学黒川農場へ移動し、同農場研究室の学生よりおいしいトマトの作り方についての講義がありました。参加した親子は皆、投影されたスライドを見てメモを取るなど真剣な様子が見られました。
 
最後は黒川農場のトマトとピーマン・にんじんの収穫体験。明治大学農学部黒川農場の岩﨑泰永先生が収穫の指導にあたります。「きれいに収穫できる野菜ばかりではないんです。きれいなもの・きれいでないもの、大きい・小さいに関わらず収穫してね」と繰り返し子どもたちに伝える岩﨑先生。ピーマンが苦手だと話す子どもには「ピーマンを沢山収穫したのだから、責任持って全部食べてね」と声をかけていました。
 
親子で話し合いながら収穫を進めたり、講義では一緒にメモを取ったりと、子どもも大人も積極的に参加していた収穫体験会。2時間という短い時間でしたが、記憶に残る夏の1シーンとなりました。
 

トマト収穫前にお話をする岩﨑先生。イベントの最後に「生産者だけでなく子どもも大人も農業をはじめとする『生き物を育てる』ことのおもしろさと大変さを知り、関心をもってほしい。多世代にわたり地域の人同士で連携し、負担を少しずつ分け合って地域の農業を守りたい」と語っていたのも印象的でした

 

 

 
 
[INFORMATION]
麻生区黒川産夏野菜の収穫体験
主催:明治大学・川崎市 黒川地域連携協議会
 
【お問合せ】
麻生区役所 まちづくり推進部 企画課
TEL:044-965-5112