農業体験のキックオフイベントとして行われた田んぼでの泥んこ遊び。全身泥だらけになって遊ぶのも楽しい思い出に(写真は綱引きの様子)
 
JAセレサ川崎青壮年部柿生支部が主催し、株式会社Eフィットウィルが共催する農業体験イベント「黒川の田んぼでお米をつくろう」のキックオフイベントが、6月8日に麻生区黒川の田んぼで行われました。
 
「黒川の田んぼでお米を作ろう」は今回が2回目。田植えから脱穀までを体験して、自分たちで作ったお米を手にすることができるイベントです。昨年度の初回が好評で、昨年の稲刈り終了後から約半年をかけて、第2回の内容を企画・準備してきました。今年は昨年の4倍の広さの田んぼを用意し、定員も増やして参加者を募ったところ、親子合わせて約200人もの応募がありました。
 
キックオフイベントを開くのは今年が初めてのこと。これから農業を体験する舞台となる田んぼで、まずはみんなで思いっきり泥んこ遊びをするという試みに、参加者の子どもたちはもちろん、大人たちも大はしゃぎ! 今年からJAセレサ川崎青壮年部柿生支部の支部長になり、今回のイベントを統括する市川悟さんも、当日は親子で参加していました。昨年度は開催することだけで手一杯だったそうですが、今年度はいろいろなことにチャレンジしていきたいと意気込みを見せる市川さん。麻生区の黒川・栗木・柿生・新百合エリアの農家が集まった運営メンバーで「K-comection(ケーコメクション)」というグループも立ち上げました。グループ名の「K」には「川崎」「柿生支部」、「comection」には「米(come)」「体験しに来る(come)」「地域とつながる(connection)」といった意味合いが込められています。
 
「川崎には田んぼがほとんどないので、田んぼで遊ぶこともまれだと思います。今回参加してくれている子どもたちの年齢の頃から田んぼで触れ合い、自分たちで田植え・稲刈り・脱穀まで行って作ったお米を食べることは、食育の面でも貴重な体験になります。各家庭で『みんなで作ったお米おいしかったね』と会話が弾んだり、ここでの体験が地元について考えるきっかけとなったりして、後付けでもいいのでこのまちを選んで住んでよかったと思ってもらえたら」と、市川さんはこの活動にかける思いを語ります。
 
今年度のK-comectionの活動は田植えが中心となりそうですが、泥んこに浸かりながら参加者の声を聞いたり様子を見たりしているうちにも、イモ掘りやトウモロコシ狩り、バーベキューなどのイベントもできるかもしれないと、アイデアが次々と湧いていました。
「厳しいお言葉やありがたいご意見などもいただきながら、コミュニケーションを大切にして、みんなの力で進化させていきます」
 
11月に行われる農業まつりでは例年、もちつきに黒川の農家で作ったもち米を使用しているそうですが、今年は今回の農業体験イベントで参加者が作ったもち米(田んぼで白米ともち米を半分ずつ作ります)を使うことを検討しているとのこと。イベント参加者とのつながりは、田植え体験の場を超えて、さらに広がりを見せていきそうです。
 
子どもはもちろん、大人も楽しい泥んこ遊び。参加者の大人たちからは「とてもいい機会」「子どもたちの食に対する意識も変わりそう」「来年はお友だち家族も誘いたい」「次回からの農業体験作業も楽しみ」という声が聞かれました
 
取材に応えてくれたJAセレサ川崎青壮年部柿生支部長の市川悟さん親子も泥だらけ!
 
泥んこの中でのそり競争。泥に足を取られて前に進むのが大変そう
 
泥を洗い落として帰れるように特設で用意された洗い場。「もう体力の限界!」とニコニコしながら泥を落とし、満足そうに帰っていく参加者の皆さんの笑顔が印象的でした
 
 
[INFORMATION]
黒川の田んぼでお米を作ろう
開催日時:2024年6月8日(土)・15日(土)、10月12日(土)、11月2日(土)
※本イベントの参加申込みはすでに締切済みです。活動の様子や最新情報は下記「K-comection」Instagramで
Instagram:@k_comection