第2部のトークセッションの様子
第2部のトークセッションの様子。ゲストの川崎市長や麻生区長、各企業担当者への質問内容も全て子どもたちが考え、話し合って決めました。子どもたちからの真剣な問いかけに、開場中の参加者が姿勢を正し、耳を傾けていました。
 
みんなで協力して、SDGs 達成を目指そう!
2022年1月16日、麻生区役所にて地域のSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みや現状などについて話し合う「麻生区こどもSDGsフォーラム」が開催されました。主催したのは、区内在住の小学4年~中学1年生まで23人のメンバーからなる「麻生区SDGs推進隊(以下、推進隊)」。「『だれかが』じゃないミライを残すためにイマ私たちにできること」をテーマに掲げ、企画から当日の運営、司会など全て子どもたちで実行。ゲストとして福田紀彦市長や三瓶清美区長、地域の企業の担当者を招き、当日はメンバーの家族、友人知人や地域住民など、オンライン視聴も含め約100人が参加しました。
 
街の未来について、子どもたちの考えを大人に伝える
第1部では推進隊より、2021年7月の結成から現在まで行ってきた活動について報告。「こどもSDGs宣言」作成や、地元企業の視察訪問、区内のSDGsにつながるヒト・モノ・コトを探して1枚にまとめた「麻生区サステナビリティマップ」作成、「私たちのSDGsターゲットとインジケーター」策定などの活動を説明しました。
 
第1部の様子
第1部では、SDGsマップ作成を中心とした「麻生区 SDGs 推進隊」の活動について、子どもたち自身の言葉で説明を行いました。
 
また、第2部では、「アジア航測株式会社」「伸和コントロールズ株式会社」「小田急電鉄株式会社」「イオンスタイル新百合ヶ丘」の担当者たちが各社の取り組みについて発表。子どもたちからは「なぜ新百合ヶ丘に本社を構えているのか?」「太陽光発電では実際にどれぐらいの電気が作られているのか?」など鋭い質問が飛びました。
 
さらにゲストと子どもたちによるトークセッションでは、地域の現状や未来について、子どもたちが事前に考えた質問を軸に対談を展開。「温暖化や少子化など、明るい未来とは思えないことがたくさんあります。その中で生きていく私たちのことをどう思っていますか?」という質問も飛び出し、会場の大人たちが苦笑いする中、福田市長は「例えば平均寿命は80歳を越え、私たちは豊かに長生きできるようになった。CO₂を排出しない乗り物もでき、皆が学び考えてきた結果として技術も革新している。私は未来は明るいと信じています」と答えました。終わりにはゲストたちが感想として、推進隊の子どもたち23人への敬意や情報交換の重要性などをコメント。大人としてより良い未来を残すために努力を続けていくことを約束しました。
 
推進隊
無事にフォーラムを開催し、リラックスした表情に戻った推進隊メンバー。それぞれの顔に達成感や満足感、未来への希望が浮かんでいました。
 
一人ひとりが未来に向かって考え行動するために
今や世界の各地で意識されるようになったSDGs。それでも実際はピンとこないという人もまだ多いのではないでしょうか。推進隊によると、「麻生区サステナビリティマップ」は SDGsをキーワードに自分たちの街を可視化し、共有していくもの。自分の暮らす地域に目を向けることで、SDGsを自分事として認識し、自分に何ができるかを考えることができます。マップはそのためのツールであり、今後は学校や区役所など公共施設に配布し、地域の人々へ広めていきたいといいます。そこをスタートとして、さらにSDGsのゴールを達成するためには、推進隊メンバーやフォーラムに参加した企業はもちろん、SDGsにつながる活動に取り組んでいる個人や学校、企業、団体が一緒になって引き続き推進していくことが大切でしょう。
 
表彰状と麻生区サステナビリティマップ
昨年末には推進隊の活動が「静岡市 SDGs 連携アワード」にてユースアクション部門賞を受賞。2030年まで活動を継続することや麻生区以外への活動拡散を念頭に置き、クラウドファンディングにも挑戦。プロジェクトを成立させました。
 
 
[INFORMATION]
麻生区 SDGs 推進隊
あさおの SDGs 事務局

TEL:090-2528-8918
URL:https://glocalact.com/asao_sdgs/