炊き出し訓練の様子
新百合ヶ丘自治会自主防災組織が行った一般住民向けの炊き出し訓練の様子
万が一に備えて…
9月1日は防災の日。地震や台風、豪雨などの災害について認識を深め、もしものときのために備える日です。一言で防災と言っても多岐にわたるその活動、麻生区周辺地域ではどのような活動が行われているのでしょうか?この機会に自身の備えを見直すと同時に、地域の取り組みに目を向けてみてください。
親子キャンプで防災サバイバル!
8月10日、川崎授産学園では防災の日に先駆け、川崎市社会福祉協議会と共催でチャレンジボランティア「一泊二日の親子キャンプで防災サバイバル!」が開催されました。東日本大震災をきっかけに始まった本企画は今年で7回目。小学生の子どたちと保護者、知的障害がある利用者、スタッフらが、ダンボールやテントを利用した避難所の設営、宿泊体験や炊き出しなどの訓練を行い、実践的スキルやいざというときに助け合う大切さを学びました。参加した親子からは「楽しみながら体で学べるのが魅力」「普段はなかなか防災に対して実感が湧かないので良い機会になる」といった声が聞かれました。
スローガンは「地域の絆」 麻生区総合防災訓練
大地震の発生を想定し、災害時の拠点となる各避難所のスムーズな開設を訓練する「麻生区総合防災訓練」。今年は10月28日(日)に麻生小学校にて「都市型編」、11月11日(日)に片平小学校にて「里地・里山編」として実施されます。内容は避難所の開設、災害用トイレの搬送・設置、消火ホースキットによる放水体験や煙体験など。主催する麻生区役所は「この訓練を通じ、地域の皆さまが集い、触れ合い、楽しみ、『地域の絆』を深めていただける場にできたら」としています。家族や友人と一緒にぜひ足を運んでみましょう。
災害に強い地域を目指す取り組みとは
地域の防災を考えるときに欠かせないのが、同じ地域で暮らす住民同士で顔を合わせて行う防災訓練。麻生区には主に各町会、自治会単位で129団体の自主防災組織が結成されており、それぞれ地域の実情に合わせた訓練などの活動を行っています。
新百合ヶ丘駅南方、900世帯以上で構成する新百合ヶ丘自治会では、防災活動の継続性を重視し、自治会長が本部長を兼務する一般的な組織を数年かけて改変。自治会長とは別の人物を本部長に据え、さらに防災キャプテンや避難所キャプテンを決めるなど、それぞれの役割を明確にした自主防災組織を作りました。防災訓練も一般住民向けから有志で構成する防災応援団向け、要援護者支援関連など、的を絞って年に数回実施。災害に備えて顔の見える関係作りを重んじ、夏祭りや餅つきといった季節行事も、住民同士の交流を深めるためと捉えて取り組んでいるそうです。
最近起きた大規模災害でも、地域住民同士の救助活動が犠牲を最小限に食い止めるために大きな役割を果たしています。地域のことは地域で守るという共助の意識が、いざというときにきっと自分自身や大切な家族の安全につながっていくことでしょう。
 
親子キャンプで防災サバイバルの様子
崎授産学園「一泊二日の親子キャンプで防災サバイバル!」の様子
非常用炊出し袋を使った無洗米の炊き方の講習(左)とダンボールで作られた避難所(右)
 
去年の防災訓練の様子
昨年の麻生区総合防災訓練の様子
起震車による地震体験(左)と消火ホースキットによる放水体験(右)
 
新百合ヶ丘自治会自主防災組織
防災応援団向け防火水槽を利用した放水訓練の様子
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