今回の作品は、『背広を着たジュリアス・シザー』『三人のクレオパトラ』に続く、しんゆりシェイクスピア劇場の第3作目。麻生市民交流館やまゆりでは、山浦さん(左から3番目)と演者たちの熱い稽古が続く。
若くして散った悲劇の主人公が、現代によみがえったら…
しんゆりシェイクスピア劇場第3弾 悲喜劇『ロミオとハムレット ~散りそこないの花たち~』が、麻生市民交流館やまゆりで上演されます。
人間の心の奥底を描くことを得意とする脚本家・山浦弘靖さん(81歳)の台本を、麻生区在住のRYUICHIROさん(22歳)が演出。介護福祉士でエレクトーン奏者の平田知美さん、編集者且つギター奏者の佐々木隆さん、17〜87歳までの個性あふれる演者など、幅広い市民が参加し、現在公演に向けて舞台作りが進んでいます。シェィクスピア劇では美しく死を迎えるロミオとジュリエット、ハムレットとオフィーリアたちが、この舞台では死なずに現代によみがえりシニアになって、いかに生き、散るべきかを模索していきます。原作にこだわる若い演者たちとの間で、現代劇と舞台劇が交錯し、二つの物語が一つになって展開。主催の「スミレふれんず」は、「老いや認知症に負けないパワーを舞台から発信したい」と山浦さんが認知症サポーターとして立ち上げたもの。激動の昭和を生きた山浦さんが、不朽の名作を自分史と重ね、新感覚のシェィクスピア劇に仕立てた今回の作品。ぜひわが身において楽しんでください。
 
山浦さんと平田さん
(左)山浦弘靖さん(右)演奏担当の平田知美さん
 
[INFORMATION]
しんゆりシェイクスピア劇場第3弾 悲喜劇「ロミオとハムレット ~散りそこないの花たち~」
公演日時:2019年3月9日(土)18:00開演・10日(日)17:30開演(開場は開演の30分前)
会場:麻生市民交流館やまゆり
料金:大人1,000円・学生500円 ※中学生以下無料
 
 
【申込み・問合せ】
スミレふれんず
FAX:044-951-4435
MAIL:sumire@asao-kawasaki.com