昨年のふれあいフェスタの様子
昨年の「ふれあいフェスタ」の様子。秋空の下、子どもたちを中心に大勢の地域住民が集まりました
 
 
5つの学び舎から始まったとされる柿生小学校
今年11月に150周年を迎える柿生小学校。その長い歴史は1872(明治5)年に学制が領府され、その翌年1873(明治6)年に片平学舎・岡登学舎・下麻生学舎が開校、さらに続けて上麻生学舎と黒川学舎が開かれたことから始まります。1902(明治35)年、下麻生出身の臼井義胤(よしたね)氏の寄付により現在の柿生中学校の場所に高等義胤小学校が開校。1908(明治41)年には尋常上麻生小学校と合併し尋常高等義胤小学校となりました。時が経ち、1947(昭和22)年に学校教育法施行に伴い「川崎市立柿生小学校」と改称。当時は本校に加え、岡上・片平・黒川の3つの分校がありました。そして1959(昭和34)年5月、現在の場所に校舎を移転。3階建の校舎に児童605人、職員23人が移り、翌年には現在も児童が歌う校歌ができました。その後は児童数が増えるにつれ校舎の増・改築が行われ、1973(昭和48)年には100周年を迎えて記念事業を実施。校庭に「あすなろ広場」という遊具が設置されました。2020(令和2)年にはさらなる児童数増加に対応すべく東校舎の建設工事が始まり、昨年完成、現在の姿となりました。
※参考文献:『ふるさとは語るー柿生・岡上のあゆみ』(柿生郷土誌刊行会、1989年刊)
 
現在の柿生小学校外観
現在の柿生小学校外観
 
 
多くの人たちの思いを受け継いで迎えた150周年
今こそ「オール柿生のウェルビーイング」を目指して

150周年を迎えるにあたり、「オール柿生のウェルビーイング」をテーマに掲げる柿生小学校。柿生の自然、歴史、文化、そこで暮らす人たちの素晴らしさを皆が実感できる150周年になるようにと、一年を通してさまざまな取り組みが進められています。
 
中でも、校庭に面した壁に制作中の壁画は、たくさんの応募の中から選ばれた150周年記念のシンボルマークと、「大好きな柿生のまち」を題材に児童が描いた80枚の絵を組み合わせた大作。近くに住む壁画師・堀川賢二さんが中心となり、時には児童や保護者も参加しながら、急ピッチで制作作業を行っています。
 
シンボルマークを考えた生徒
シンボルマークは「150」が目立つように考えたという秋葉この実さん
 
作業を進める壁画師の堀川さん
11月18日(土)に行われる式典に向け、作業を進める壁画師の堀川さん。ほぼ毎日、早朝から作業をしているという堀川さんは「素晴らしい子どもたちの作品を、そのまま忠実に、正確に再現します。作業していると子どもたちが声をかけてくれるのが嬉しい」と話す
 
式典に向け、作業を進めるPTAのメンバー
式典に向け、作業を進めるPTAのメンバー
 
10月21日(土)12:10~15:00には、児童や保護者、教員、卒業生、地域の人々で時間を共有し、楽しいひとときを過ごす同校の伝統行事「ふれあいフェスタ」を開催。チケット制の飲食販売やゲーム(当日販売チケットは限りあり)、バザー、和太鼓演奏など、盛りだくさんの内容となっています。
 
また、フェスタ終了後15:30からは、同校の130周年の際に封をしたタイムカプセルの開封式を予定。20年前当時の在学生(2004~2009年卒業生)へ、開封式参加を募っています。対象となる人は、ぜひこちらより連絡を。
 
さらに、11月18日(土)に行われる「150周年記念式典」に向けても、3年生が地域の伝統である「片平囃子」に取り組む他、PTA装飾ボランティアによる会場の装飾準備などが進行しています。
 
夏祭りなどで触れた地元文化の一つ「片平囃子」に取り組む3年生。
夏祭りなどで触れた地元文化の一つ「片平囃子」に取り組む3年生。11月の式典で披露するため、130人全員で練習に励みます
 
 
他にもいろいろ! 柿生の魅力を再確認する取り組み
去る7月には1年生が先陣を切って「150周年お祝い集会」を開いたり、来年度開催される「全国都市緑化かわさきフェア」とコラボレーションして、「学校中を花でいっぱいにしよう」と2年生が種だんご作りに挑戦したり…。9月には全校児童で1人1株、記念式典の頃に咲く花の苗を植えました。
 
コスモスの種だんごを作った2年生
コスモスの種だんごを作った2年生
 
WEBでもfacebookにて150周年記念のページを作成し、柿生の自然や歴史、文化などの魅力を伝えるオリジナル動画や、クスッと笑えるような楽しい企画がいっぱいの「150チャレンジ」の動画などを発信しています。どの取り組みも柿生のまちの魅力や、そこに住む人々のつながりなどが再確認できるものばかり。150年の時に思いを馳せながら、みんなで柿生小学校の150周年をお祝いしてみてはいかがでしょうか。