「語らいのゾーン」の眼鏡橋
「語らいのゾーン」の眼鏡橋と散歩する園児
 
散歩が心地よい季節になりました。稲城市内には歩いて楽しい道がたくさんあります。今回は初心者から楽しめる、大丸用水沿いを歩くコースを紹介します。大丸用水は、川崎市登戸まで流れる用水で、江戸時代に造られた現役の灌漑用水路。開発に伴い現在は大半が暗渠化しているものの、地上を流れるエリアの一部は大丸親水公園として整備され、市民の憩いの場となっています。
 
四季折々の風景が魅力の遊歩道
JR南武線・南多摩駅北口、ヤッターワンのモニュメントの隣に見えるのが、大丸用水の分量橋です。横断歩道の先の遊歩道に沿って、ゆったりとしたせせらぎが続いています。水路脇には桜や楓など四季折々を彩る樹木が植えられ、季節の移ろいを感じさせます。取材日にはフジとハナミズキが咲き誇っていました。
 
ゾーンごとに変わる風景を楽しむ
親水公園は、JR南武線・南多摩駅側から「散策のゾーン」「遊びのゾーン」「語らいのゾーン」と3つのテーマに沿ってデザインされています。「散策のゾーン」には木々の屋根の下、土の上を歩ける場所もあり、落ち着いた雰囲気が漂います。「遊びのゾーン」では水路が分岐。右手の道を進むと、のどかな田園風景が広がっていました。短い横断歩道を渡ると「語らいのゾーン」へ。市民農園に沿った桜の並木道の先には眼鏡橋があり、園児の散歩や農園で作業をする人など、暮らしの気配が美しい風景を織りなします。
 
「散策のゾーン」入口の藤棚
「散策のゾーン」入口の藤棚
 
ケヤキの池広場の様子
「遊びのゾーン」ケヤキの池広場の様子
 
水路
分岐する水路右手の先には田園風景が広がる
 
高架下でのんびり達成感を味わう
公園端の大丸庭園で水路は二手に分かれ、住宅街へと続きます。右側の細い水路に沿って進むと、JR南武線・稲城長沼駅の駐輪場に出ます。左に進めば、ゴールの稲城長沼駅です。駅前には広場もあり、同駅の高架下にはペアテラスやくらすクラスなど、カフェスペースも充実。達成感を味わいつつゆったりとくつろげます。今回紹介したコースは起伏も少なく、歩く人を選びません。小さな子連れや初心者でも無理なく楽しめるでしょう。
 
オリジナルのコース作りもおすすめ
高架下のペアテラスには、コース作りの参考となる稲城市内のさまざまな情報も閲覧できます。今回のコースも、大丸庭園から多摩川方面に進んで北緑地公園をゴールにしたり、稲城長沼駅をスタートにして、南多摩駅の先の大丸公園をゴールにしてみてもいいでしょう。散歩はコース作りも楽しみのひとつ。ぜひ自分だけのオリジナルのコース作りにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。