東柿生小5年生「目指せ!!福祉マスタープロジェクト」
 
東柿生小学校(井上清一校長)の5年生が、総合的な学習の時間の授業で1年間「福祉」について学んできた集大成として、2月21日に同校体育館にてイベントを行いました。題して「目指せ!!福祉マスタープロジェクト」。皆にとってより良いまちにするために、福祉のことを知ってもらいたいという思いが込められています。
 
イベントでは、福祉とは何かを伝えるスライド、クイズ、動画、劇・紙芝居や、車椅子体験、点字体験、白杖体験、視覚障がい者が行う卓球・STT(サウンドテーブルテニス)体験の8つのコーナーを設け、参加者が楽しみながら回れるようスタンプラリー形式で実施。同校の他学年の児童だけでなく、保護者や近隣の小学校の児童たち、地域の人々も会場を訪れました。
 
5年生が福祉について学び始めたきっかけは、児童会スローガン「協力・笑顔・助け合い 世界一輝く東柿生」でした。それを達成するためには? 誰にでも優しい地域にするためには? 福祉のメガネ(視点)で地域を見て歩き、障がいを持つ人と話し、自らも体験する中で気付いたのは、「少しの工夫と相手のことをよく知ることで、障がいの有無に関わらず誰でもより良い人生を送れるのではないか」ということ。イベントの進行役を務めたキャプテンたちは、「このイベントで福祉について知って終わりではなく、知ったことを生活の中で使ってほしい」と、福祉の心がまちに広がることを願っています。
 
 
スライド
スライド
端の席に座った人も見やすいようパソコンを複数台使い、福祉とは何かを分かりやすく説明。スライドを使ったプレゼンテーションは普段の授業でも行っているのでお手のもの。
 
 
クイズ
クイズ
福祉マスターになって地域で使ってもらえるようにという思いから、クイズコーナーができました。
 
 
動画
動画
エンターテインメント性が盛り込まれ、幅広い世代が楽しみながら福祉について知ることができます。
 
 
劇・紙芝居
劇・紙芝居
劇と紙芝居を上手に組み合わせ、福祉の目線でどう相手と接すれば良いかを伝えました。
 
 
車椅子
車椅子
車椅子の大変さや乗っている人への気遣いのポイント、ヘルパーが行っている工夫などの説明を聞いた後、実際に車椅子を体験します。
 
 
点字
点字体験
点字器と点筆を使い、点字器の右端の穴から自分の好きな文字を1文字ずつ、左方向へ打っていきます。視覚障がい者のうち、実際に点字を読める人は1割程度とのこと。点字を覚えるのは難しいということが、実際に体験してみると分かります。
 
 
白杖
白杖体験
視覚障がい者が歩く際に使う白杖に似せて作った棒を使い、コース上の障害物を避けながら歩く体験。
 
 
STT
STT(サウンドテーブルテニス)
視覚障がい者が行う代表的な球技の1つ。転がると音の出る玉を使用し、その音を頼りにプレーします。この他、AYT(足床テニスの略。手の不自由な人向け)、KTT(車椅子テーブルテニスの略。足の不自由な人向け)など、オリジナルのスポーツも紹介。
 
 
オリジナルキャラクター
「目指せ!!福祉マスタープロジェクト」のオリジナルキャラクター「福うさ」。コーナーを全て回ってスタンプを集めると、福うさのバッジがもらえました。
 
 
学んだことをまとめたスライド
体育館の入り口近くの大きなモニターでは、この1年間福祉について学んできた内容をまとめたスライドを上映。プロジェクトメンバー全員の思いがこのスライドに込められています。
 
 
キャプテン・サブキャプテン
今回のイベントの進行役を務めた元気いっぱいのキャプテン・サブキャプテンたち。福祉についてやキャプテンになりたい理由について作文を書き、その内容により選出されました。このイベントにかける思いはとても強く、「学んできたことが伝わってほしい」「地域を良くしたい」「みんなが良い気持ちになれる場所にしたい」と話していました。
 
 
[INFORMATION]
川崎市立東柿生小学校
川崎市麻生区王禅寺東6-3-1
TEL:044-988-0017
URL:https://kawasaki-edu.jp/2/508higasikakio/