暮らしのコラムタイトル
 
秋、空気が澄んで空を眺めたくなる季節です。普段家の中から何気なく外に目をやる時、窓がどれほど気にかかるでしょうか。敷地環境が大きく影響しますが、昼間でもレースのカーテンを閉め、墨絵のように霞がかかった風景を眺めていませんか。せっかくの緑や青がもったいないです。
 
窓と言うと、戦後大量生産されたアルミサッシを思い浮かべると思います。アルミサッシが長年「窓」の代名詞でした。地球温暖化で建物温熱性能の向上が求められ、省エネルギー性から窓の役割がクローズアップされてきました。熱量の50~70%が窓を介して出入りをしているデータもあります。これでは、他の部分の断熱向上を図ってもザルを被っているようなものです。最近は樹脂窓が主流になりつつあり、その性能は格段の進歩を遂げています。さらには、人間に例えると「目は口ほどにものを言う」の「目」は「窓」でしょうか。見栄えも性能も良く、存在感があるのは木製窓です。価格は他に比べて高くなりますが、好みの着色で個性的な表情を演出できます。
 
日本の家は、大きな屋根の下に横一直線に伸びる軒の線と柱間の間戸(まど)が特徴でした。しかし、都市化は、軒の出は短く、窓上の小庇(こびさし)を省略し、縦長の窓が多くなり、横に連続する窓は珍しくなりました。
 
温熱環境とコストを考えると、窓を小さくするのは効果的ですが、日々の暮らしを豊かにする風景になっているのでしょうか。住宅は世代を超えて住み継ぐ時代になりました。チャームポイントの「窓」にも目をかけてください。
 
 
鈴木代表
鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 代表
一級建築士
 
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