高木 照臣さん

ボランティア団体 「木こりの会」代表
高木 照臣さん(麻生区在住)

 
 
籠口の池公園(王禅寺東5丁目)を中心として、近隣の公園緑地の整備をしようと住民たちで立ち上げたボランティア団体「木こりの会」は、今年で創立17年。その活動から人の輪が広がり、公園を舞台にさまざまなドラマが生まれています。
 
高木さんが入会したのは8年前。平日は都内のオフィスに勤務し、余暇の時間も全て職場の人との関わりだけだったため、退職前に地域でできる何かを見つけたいと思い始めていた頃でした。ある日、木こりの会が公園で作業をしているところに偶然通り掛かり声を掛けてみると、「無理せず都合の合うときに参加すればいいですよ。この地域の住民でなくても大丈夫」という柔軟な姿勢に、気負いを感じなくていいと即入会。職場という一つの枠の中から出て、今までは関わることのなかったさまざまな分野の経験者とつながることができ、驚きと喜びを感じる日々となったそうです。
 
同会が発足したのは2001年。せっかく自然を生かした公園が近くにあるのに、薄暗く荒れ放題で、防犯上も気になる状態でした。明るく美しく気持ち良く使える公園にしたいと、地域の有志30人ほどで密生する篠竹の伐採から始め、草刈り、清掃、低木の剪定、竹の間伐、歩道や階段の整備まで行い、現在では地域の7つの公園緑地が活動の場となっています。毎週水・土曜9時~11時に活動し、作業後は手作りお菓子などをつまみながら、しばし歓談を楽しんでいるそうです。
 
また、きれいになった公園でのイベントも活動のもう一つの柱。毎年春と秋には籠口の池公園で、自治会や子ども文化センターとの共催で、子どもたちの歌やパフォーマンス、地域住民のコーラス、地域のプロ音楽家の演奏などが披露されました。豚汁も振舞われ、今年4月にはフリーマーケットも好評でした。次回は2018年10月6日(土)10時30分~12時開催。7月末には化粧面谷公園で子どもたちを自由に遊ばせるプレーパークも支援。モンキーロープや木工作など、毎年200人ほどが遊びに来る予定です。
 
「公園には多くの野鳥や虫などが暮らしています。下草を刈ることで、金蘭・銀蘭も育つようになりました。竹で囲いを作った落ち葉プール潜りに子どもたちがやって来ます。自分たちの力で公園がきれいになり、その活動やイベントを通して地域の中で世代を超えた顔見知りが増え、気が置けない友人ができていきます。興味のある人はぜひ一度覗きに来て、まずは参加してみてください」
 
 

活動の様子
多くの人に利用してもらえるようにと、伐採した廃材でテーブルやベンチを作り、花見の名所となっている籠口の池を囲む桜の木に絡まる葛を取り払うことなども。
 
イベントの様子
地域自治会や王禅寺子ども文化センターとの共催による籠口の池公園でのイベントには、毎回200人を超える地域住民が参加(写真は2016年4月 川崎太鼓団明(あかり)出演時の様子)
 
 
【お問合せ】
TEL:090-6174-1600
MAIL:warawara0120@jcom.home.ne.jp(高木)

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