天狗が先導役となり獅子は囃子に合わせて祭場へ向かう様子
天狗が先導役となり獅子は囃子に合わせて祭場へ
 
2020年からコロナ禍により中止されていた菅の獅子舞が2023年9月10日、4年ぶりに開催されました。多摩区菅の薬師堂に250年以上前から奉納されている獅子舞は、例年、薬師様の命日にあたる9月12日に近い日曜日に境内の土俵で舞が行われます。
 
悪霊を鎮め、悪霊払いをして五穀豊饒や疫病退散を祈願する様子
悪霊を鎮め、悪霊払いをして五穀豊饒や疫病退散を祈願します
 
菅の獅子舞は、雄獅子・雌獅子・臼獅子と天狗の4人で舞う「1人立3頭形式」。3人の獅子らは胸につけた羯鼓(かっこ)を打ちながら、笛と唄に合わせて舞を披露します。途中で天狗が獅子に絡んで道化を演じたり、臼獅子と雄獅子が雌獅子を奪い合ったりする「雌獅子隠し」という見せ場もあり、訪れた人たちを楽しませました。
 
例祭の様子
当日は残暑の中、多くの地域住民が集まり例祭の復活を祝いました
 
菅の獅子舞は菅薬師奉賛会や菅獅子舞保存会をはじめ、地域住民の手によって守られてきた伝統行事。演舞後、舞手たちは「これからまた1年、練習に励みます」と早くも来年に向けて意欲をみせました。
 
例祭の様子
菅の獅子舞は2001年に神奈川県無形民俗文化財に指定されています
 
 
[INFORMATION]
菅の獅子舞
川崎市多摩区菅北浦4-16-2
場所:菅・薬師堂