矢澤 耕一 さん

麻生区赤十字奉仕団 委員長
矢澤 耕一さん(麻生区在住)

 
 
150余年前、スイス人のアンリー・デュナン(のちに世界初のノーベル平和賞を受賞)の提案で実現し、世界に広まった赤十字の思想。「敵味方の区別なく人の命と尊厳を守ること」を目的とし、現在196の国と地域にネットワークを持つ世界最大のNGO団体で、その活動は多くのボランティアによって支えられています。多摩区分区と同時に誕生し、今年設立36年を迎えた「麻生区赤十字奉仕団」も、その一翼として多くの活動に取り組んでいます。
 
新潟県長岡市出身。建材会社で住宅建設のコンサルティングセールスをしていた矢澤耕一さんは、区内のおやじの会「おやじ考」での動や、町内会での福祉活動、麻生東地区社会福祉協議会で広報に携わるなど、多くの地域活動に参加。14年前、民生委員になると同時に麻生区赤十字奉仕団員として活動を始めたそうです。同委員を9年間務めた後、奉仕団の委員長に就任。こぢんまりした構成で質の高い団員を養成していこうと、この5年間、献血PR、赤十字本社や防災センターなどの施設見学などに加え、災害時の応急手当・緊急対応などの習得と普及、防災訓練協力、区民まつり・福祉まつりへの参加など活動内容と範囲を広げてきました。「麻生区赤十字奉仕団は、まだよちよち歩きで試行錯誤の段階だが、多くの学びを得ながら進めていきたい」と矢澤さん。
 
高齢者の健康生活支援活動にも意欲を燃やし、県支部から講師を招き、肢体が不自由な人の移動、食事介助などを学び、また年齢を重ねることによる肢体や視覚障がいを自ら体験する研修なども予定。「弱者が社会の中で少しでも快適に過ごせるよう支援をしたい」と力強い笑顔で語ってくれました。
 
在住町内会では、災害時要援護者避難支援制度の支援者設定やコミュニティーカフェ運営など、福祉コミュニティー会長としても活躍中。「つながることで元気になる。今は核家族化しているので、地域に頼りになる仲間がいるといないでは暮らしやすさ、安心感が全然違ってくる。地域活動は私の生き甲斐みたいなものかなあ。大袈裟に何かの役に立ったとかでなくて、仲間ができて、時々うまい酒が飲めて、いい話が聞けたらいい。そんな時に幸せだなと思う」。温かいコミュニティー作りを目指したい人、自身や家族のため、また地域社会を支える主役の一人として、赤十字奉仕団の仲間になって一緒に活動をしてみようという人は気軽に連絡を。
 

集合写真
昨年秋、王禅寺ふるさと公園で行われた第1回麻生区総合防災訓練にも協力。炊き出しなども行った。後列左から2人目が矢澤さん。
 
区民まつりパレード
10月に開催された区民まつりでは、AED・三角巾などの応急処置方法を講習。写真は今年度の区民まつりパレードの様子。
 
 
【お問合せ】
麻生区役所保健福祉センター地域ケア推進担当
TEL:044-965-5156
FAX:044-965-5169

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