暮らしのコラム 法律
 
ここ何年かの間に「終活」という言葉が広く使われるようになりました。終活とは人生の終わりに向けた活動のことです。人生の終わりというと後ろ向きなイメージを持つ人がいるかもしれませんが、終活は今後の人生を自分らしく送るため、また自分らしい最期を迎えるための前向きな活動です。
 
終活には、元気なうちに財産の整理を行う生前整理、判断能力が衰えたときに財産を管理してくれる人をあらかじめ決めておく任意後見契約の締結、亡くなった後の財産の行先を決めておく遺言書の作成、病気にかかったときにどのような医療や介護を受けるか、老後の住まいをどうするか、葬儀やお墓をどうするかを決めておくことなど、さまざまな内容があります。
 
このような備えをしておけば老後の不安が解消されますし、自分自身を見つめ直すことや家族の負担軽減にもつながります。終活の必要性は感じているが何から手を付けたら良いか分からないという人は、まずは市販のエンディングノートを手に取ってみると良いでしょう。
 
終活に関する相談は弁護士にすることもできます。遺言書の作成や任意後見契約は弁護士が日常的に取り扱っている業務です。また、弁護士とホームロイヤー契約を締結すれば、「かかりつけの弁護士」ができ、これから起こりうるさまざまな法的問題を決まった弁護士に継続的に相談することができるようになります。
 
終活を上手に行って、充実したセカンドライフを送ってほしいと思います。
 
 
筆者:福田 隆行(ふくだ たかゆき)
弁護士
第二東京弁護士会
 
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