東百合丘町会 どんど焼き
 
どんど焼きは、小正月(1月15日)に正月の松飾りやしめ縄、書初めなどを家から持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やすという、日本全国に伝わる火祭り行事です。
 
この地域でも古くから行われていて、東百合丘でも近年では16年ほど前まで地元の有志の会が行っていたそうですが、諸般の事情によりそれまで会場にしていた場所が利用できなくなり、伝統行事を中断することになってしまいました。
 
2019年、東百合丘町会は田園調布学園大学の第2グラウンドを借りて、どんど焼きを復活させました。ところが同グラウンドが芝のグラウンドになってどんど焼きで使うことはできなくなり、コロナ禍ということもあって、ここ数年は再び実施できない状況に陥っていました。
 
同町会の松澤武雄町会長が、なんとかまた復活できないものかと思い悩んでいたところ、長沢小学校(川崎市麻生区東百合丘2-24-7)の中西憲子校長と街でばったり遭遇。話を聞いた中西校長が、「小学校の校庭を使ってはいかがですか?」と快く協力を申し出てくれたそうです。
「子どもたちにとって季節を感じられる大切な思い出になれば」と話す中西校長。
 
今年のどんど焼きは1月15日に長沢小学校校庭にて無事開催され、そこには多世代の人々が集まり、そこかしこで笑顔が見られました。
 

どんど焼き 団子
どんど焼きの火で焼く団子。焼いた団子を食べると病気をしないという言い伝えがあります
 
挨拶をする東百合丘町会の松澤武雄町会長
 
挨拶をする長沢小学校の中西憲子校長
 
やぐらに点火する前に、御神酒で清めます。
 
勢いよく燃え上がるやぐら。参加していた長沢小学校の生徒たちは「思ったより火が強くて迫力があった」「通っている学校なので参加しやすくて、行事を身近に感じられた」と話していました
 
地元の太鼓クラブ「空結(そらゆい)」の演奏を聴きながら、熾火になるのを待ちました
 
細い竹に刺した紅白の団子を焼く参加者。煙が目に染みると言いながら、楽しそうに団子を焼く子どもたちの姿が見られました
 
 
[INFORMATION]
東百合丘町会
川崎市麻生区東百合丘3-11-1(東百合丘町会会館)