編集部スタッフこぼれ話 STAFF'S EPISODE

『アンネの日記』読了


『アンネの日記』が最初に出版されたのは1947年らしい。

 1942年6月12日〜1944年8月1日に綴られた、世界一有名な日記。
 
 初版当時は、若い女の子が性について書いた文章、両親への鋭いまでの批判など、関係者の意向に添ってカットされた経緯もあったようで、「完全版」が編まれて出版されたのは、1991年。
 私が読んだ「アンネの日記 増補新訂版」は、1998年に新たに発見された5ページ分を加え、翻訳資料をさらに徹底させた内容となったようだ。どうりで本を手にした時、子どもの頃のイメージとは違い、かなり分厚い文庫版だなと感じた。
 
 何十年か振りに読んでみたいと思ったのは、劇団民藝の公演『アンネの日記』が、7月に麻生区のアートセンターで行われると知ったのがきっかけ。4月末に行われた公開稽古にも、もちろん行ってきた。7月の公演『アンネの日記』では、多摩区在住の八木橋里紗さんのデビュー公演という話題性が高い舞台だ。オーディションでアンネ役を射止めた八木橋さんは、確かに目を引く。初々しいのだが、存在感がある人という印象。取材したいな〜。

 劇団民藝では、通常40日間の稽古を重ねて公演を行うようだが、7月の『アンネの日記』では、アンネ役・八木橋里紗さん、マルゴー役・広田礼美さん、ペーター役・本廣真吾さん(座内オーディションにより選出)と、3人の新人が舞台に立つため、倍の90日間を稽古にあてて役作りをするという。
 
 国を持たないユダヤ人が大切にするものは?
 家を捨てなければならなかったアンネたちが大切にしたものは?
 
 公開稽古のときに、演出家の丹野郁弓さんが役者たちに語りかけていた言葉を改めて考えながら、『アンネの日記』を読了。
 約70年前に生きたアンネたちに思いを馳せながら、7月の公演を楽しみたい。(N)